無題

老いのひとこと

落日の悲哀

老いのひとこと

今まさに陽が沈まんとす いかなる巧術をもってしても自然の摂理をくいとめがたし 為すがまま成るがままに身をゆだねるしかない なんの苦渋とてなく安閑としてわれ運命の定めに従いゆく 11年3・11を契機に産声を発することが適った 共に漕ぎ出でし孤高の…

老いのひとこと

ウインドウズ10に切り替えねば7の効力がそろそろ失効しそうだ。 年寄りが一人幾らもがいていても始まらない。 量販店の店頭を物色すれば一番安いので八万七千何某でもっと安いのがないかと尋ねたが有りませんと連れない。 無ければどう仕様もない、即座に…

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法華宗の若きお坊さんの教養講座でした。 法華経の教義を判り易く説こうと四方八方に手を回し盛沢山な題材を並べられて懸命に説教なされるお姿は恰も日蓮上人を彷彿させる。 声量豊かにエネルギッシュな説法からはきっと日蓮さんも此の青年僧と同じような御…

老いのひとこと

いつものように掛り付けのお医者さんの下へ行く。 受付で体温計と検尿用のコップが宛がわれるが今日はどうしたことか検尿がない。 悪い予感が走る。 先回の血液検査で異常が出て専門医送りの宣告を観念せざるを得ない。 平静を装いながら血圧と体重測定を受…

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城谷川のコンクリート製の護岸壁にへばり付くように一本の白い百合の花が生きている。 一輪だけ寂しげに生きている。 百合の里として相応しくない極めて窮屈な箇所にあなたは自分の住処を定めたものだ。 でも其の確かなる生命力にわれ目を見張り驚嘆する。 …

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今にも降り出しそうな曇り空、物憂い昼下がり、気晴らしに漕ぎ出す。 いつものマイコースを辿れば途中で買い物を思い付きCO・OP店で自転車を止めキーを尻ポケットへ納めようと致せば無いではないか。 いつもの愛用デジカメが無い。 入れた筈の在るべきデ…

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夕暮れせまる頃例によりふんどし一貫で背戸の草むしりを致せば突然右上腕の内側辺りにクラゲに刺されたような刺激が走ったが余り気にもせずそのままに放置した。 ところが夜中に無性にカユミを覚えた、掻いたり擦ったりするが治まらないのでカユミ止めを塗っ…

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無断掲載 白山比咩神社の剣道大会に先立ち本殿にて剣技が奉納されると知ったので遥々馳せ参じた。 ところが知りませんでした、常識がありませんでした。 まさか部外者立ち入り禁止とは知らなかった。 関係者以外はご遠慮願いたしとの厳しきお達しでした。 拝…

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無断掲載 日本と韓国との亀裂は安全保障面にまで進展し深刻な事態に直面してしまった。 徴用工問題に端を発した日韓関係は止まる所を知らぬ泥沼化の様相を呈する。 忌々しき事だが、当然日本人なら日本国政府の対応を是と致すべきで面と向かい非を唱えるは憚…

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秋が来たとは目には見えないけれど、やっぱし風の音にぞ驚かれぬるであります。 急に涼しくなりましたがあの数日前までの暑い暑い渇水期に水が涸れればネタも涸れそうになりました。 そこで、わたし流の消夏法でお茶を濁すのです。 お茶と云えばわたし流ヤー…

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先達の師が日本剣道形を演ぜられた。 憚りながら見取り稽古をさせて戴き至らぬ所見を述べるしだいです。 見取り稽古は演武者の秀でた技前や心意気を盗み取り学び取ることです。 申すまでもなく今日の素晴らしい演武から多くの収穫を戴きました。 ただ其の中…

老いのひとこと

無断掲載 「はじめての古文書講座」にしたら随分とレベルが高い。 本格的に神社仏閣探求に勤しむ人たちとか金沢検定上級を目指す方々への夏休み特訓講座の開設かと勘違いした。 限られた90分講義で此の膨大なくずし字史料を解読するには此のわたし完璧に力不…

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気力を振り絞って形を打つ 形は独りでは打てぬ相方が居る 相方を務めて呉れる人が居る 合気の打ちが適う人が要る 形通りに形に填まってくれる人が要る お互いに禮 道場に禮 日本剣道形に禮 頭頂より玉のような汗

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金持ち老人とは縁がない、しがない下流老人には横文字ペイオフとは無関係で0の数が一つ足りません。 また洒落た商売用語ペイとも此のわたし縁も所縁もありません。 ただ在るのは可愛いワンちゃん、子犬のペイちゃんだけです。 子犬とは言えペイちゃんは血統…

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南瓜を煽ててみれば木に登ったではないか。 金木犀をよじ登り梢の先から隣の百日紅へ枝渡りの芸当を仕出かすではないか。 小さな子どもの南瓜が不思議そうに花見見物、百日紅の花も怪訝そうに子どもの南瓜を見下ろすではないか。 微笑ましき真夏の炎天下での…

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無断掲載 戦没者を追悼する式典が執り行われた。 新天皇のお言葉にはみな大きな注目を寄せたが何ら新奇なことがらに言及されることなくお父上様の真意を素直に踏襲なされていて何よりほっとした気持ちにさせられた。 君が代斉唱に際し腹の底から声を発すれば…

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無断掲載 今年も8月15日を迎えた。 74回目の終戦記念日を迎えた。 われらは74年間戦争とは関わりなく過ごせた。 其の最大の功労者は誰であったのか。 其の最大の立役者は「日本国憲法第九条」であると名乗り出た男がとうとう現れた。 其れは元自由民主党幹事…

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不用意にも右手を手放している 日曜稽古とは週に足ったの一度限りのお稽古の意味である。 防具とは決別し縁を切るよりも増しであり大いに喜ばねばならない。 倦怠感走り億劫になる日も在ろうが奇麗なお面をきめることより怠惰な心を切り捨てる「非切」つまり…

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旧盆の墓参り、例年なら大阪の息子に伴って執り行なうが今年は盆帰省敵わずどうしようかと迷いおれば幸い次男から同行のお誘いが在って何とか済ませて来た。 先ずは次男の嫁さんの実家の分を済ませ観光客で賑わう東山界隈を通り抜け家内の実家をお参りし野田…

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無断掲載 実は足が冷える夏でも靴下着用、のみならず右足の甲から特に小指と薬指に痺れが在る。 もう二三年前からかもしれない。 掛かり付けの循環器系の先生に足のしびれを訴えたが 加齢と共に誰しもある症状だと取り合ってはくれなかった。 通院の際にはそ…

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此の齢まで面を被れる喜びを噛み締めねばならない。 冥途への土産にしようとカメラに撮って貰った。 見え隠れしない生地のままです、精一杯の打ちを試みました。 500gに満たない女子用竹刀がわたしの限度である。大きく正しくそして力強く振り切るしかな…

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今年もえらい暑いが七月と八月とはやはりその暑さ加減が違う。 先月は熱帯夜を網戸で凌いだ、微かに通る夜風が安眠を誘う。 ただ夜中は不用心なので枕元に短刀を忍ばせる。 尤も手頃な2尺4寸ばかりの木刀を捜し出して来るから滑稽だ、子どもと替わりはない。…

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「麒麟」に学ぶー2 われらに宛がわれた史料は二点、その一つは天正3年8月21日付の光秀直臣の小畠永明に宛てた書状ともう一つは同じく天正3年の9月25日の日付の愛宕山の威徳院に宛てた書状の二通である。 天正3年と云えば信長が越前の一向一揆を壊…

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無断掲載 新聞に学ぶ。 令和元年八月六日のひより欄に火曜日・赤口 広島平和記念日と小さな活字が組まれる。 家の前の小学校にも子らの姿なく閑散とす。 日教組華やかなりし頃には8月6日には何処も彼処も全校登校日が設定され日焼けした元気そうな笑顔があふ…

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「麒麟」に学ぶー1 「せこどん」には首ったけだったが「いだてん」は喰わず嫌いで終わりそうだ。 来春には「麒麟がくる」がやってくる。 NHKニュースは忖度大好きで些か顰蹙を買うようだが立派な番組も確かに在る。 ウランバードルのマンフォールチュル…

老いのひとこと

母校野田中学校の創立七十周年を記念する行事の案内状が届いた。 1949年(昭和24年)創立から確かに70年経ったことになる。 旧陸軍の騎兵隊の兵舎を急造した教室で何を学んだかはよく憶えてはいないが只一つだけ鮮明に脳裏に残ることが在る。 炎天下…

老いのひとこと

慰安婦・徴用工問題に端を発し今両国間には抜き差しならぬ軋轢が生じた。 難しい問題だが、同じ自国民として自国政府の対応に言葉を挟む必要はないしそれはよろしくなかろう。 でも分からぬなりに長引く事態に無いあたまを巡らす。 それは少しばかり勇気が要…

老いのひとこと

ど素人のドジな予見にすぎぬ。 政治家枝野幸男が体調不良を訴えて本会議を欠場したと云う。 驚いた。 意表を突くライバル出現に戸惑い意外にも脚光を浴びる山本太郎の一挙手一投足に恐懼疑惑の念を抱いてしまわれたのか。 表面上では勝ったが本来の立民票の…

老いのひとこと

酷暑猛暑がつづく 心頭を滅却すれば火もまた涼し これはだめだ 南無八幡大菩薩 南無八幡大菩薩 南無八幡大菩薩 呪文もだめだ 神も佛もありゃしない 視界淀み思考朦朧 やはり緑陰がいい 涼風が頬を撫でる