米永の一休さんの駐車場横の歩道脇に自生する毛蕊花が一旦は毟り取られ跡形もなく姿を消したのだが不死鳥のように甦ったのです。
無惨にも虐げられ胴体を失った瀕死の状態から見事に生命を蘇生させた大した快挙だ。
其の恐るべき生命力に驚嘆すると同時に畏敬の念すら覚える。
処がやはり如何せん大自然の摂理に逆らうことは敵わず本来の団扇のような大きな葉身には育ちえず背丈もきわめて矮小なのだ。
それでも懸命に花芽を宿し咲き誇らんと身一杯に努める其のいじらしい姿が何んと云っても堪らない。
予期せぬ不可抗力な虐待に遭遇し逆境の身に転じても一途に生命の灯を燈そうと健気に頑張る此の植物に盛大なる拍手を贈らねばならない。
生きる勇気を有難うと投げキッスを打った。