老いのひとこと

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あっという間に時間は過ぎる。

朝を迎えたかと思えばもう一日が終える。

一週間の経つのが何んと速いことか。

時が過ぎる、時は留まることを知らない。

時の流れに身をゆだね為すがままに流されゆく。

そんな時の流れに竿を差し一息つき周りを一瞥し思考停止のおのれを戒める。

当てもなくぐるぐる回る、目的もなく同じ旋回を繰り返す。

暑いのでサンダル履きに履き替えて同じコースを夢遊病者のごとく只ひたすら歩く。

こんな無為なることを為して一体何になると自問自答しながらそれでも足を動かす。

速くはないが此れが精いっぱいのおのれの脚力だ。

脚の力の劣化を自覚し疲労感が全身に染み渡り漸くおのれが生きている生き物であることに気付くのです。