慾張り爺さんが大根を栽培しました。
限られた耕地を有効に生かそうと心持ち間隔を狭めて密集状態で植えました。
より多くの収穫を得ようとの浅ましき魂胆が見え隠れします。
すぐり菜も終え一本立ちして肥料を与え速く大きく育ちなさいと葉っぱを茂らせた。
青々と茂ればより多くの葉緑素のお蔭で炭酸同化作用がスムーズに進むだろうと訳の分からぬ理屈をつけて成長を後押しした。
生い茂る下葉を駆除する労作を怠りました。
折角の葉を千切ることは勿体ないことだと秋が深まるまで躊躇しつづけました。
おバカさんでした。
大根を作ったはずにも拘らず大根の名に値する大根も三、四本あったが概して中根というより小根に相応しい小者しか採れなかった。
三密を避ける常識を疎かにした天罰に違いない。
コロナから学ぶべき教訓を無視した慾張り爺さんは天を仰いで嘆きながら地団駄を踏んでおります。
どうも「青首」の銘柄を勘違いして「総太」を蒔いてしまいました。
どんなタクワンがお出ましすることやら此れまた楽しみ。