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此の初冬の時期になりブロッコリーは今を盛りに実りの秋を迎えた。

あの烏帽子のような冠部分も良いがわたしはむしろ団扇のような葉っぱが良い。

それでも売り物にはならないらしくスーパーでは見たことがない。

余程の変人でない限りあれを喰らう人はいないらしい。

わたしは天邪鬼らしく好んであれをよく喰べる。

先日気分の向いた日に密かに調理することにした。

鍋に料理酒を入れ薄切りにしたヤーコンを煮立て次いでブロッコリーの葉っぱの葉柄の部分を微塵に刻んで先に煮立てて柔らかくした。

其処へ細かく刻んだ葉っぱを加えて塩コショウ、醤油に魚汁に出汁の素、更には剣崎ナンバにニンニク片と蜂蜜少々を混ぜ込んで焦げ付かないようによくよく煮込んでハイ出来上がり。

晩酌の御伴によし朝メシに此れまたよしで此の世に斯くも美味いものは無いのです。