一ちぎりのパセリの葉っぱが付け合わせに乗っている。
普通の人は余り箸を付けない。
刺身のツマのような存在で余りその値打ちは高くはない。
雪が来る前のことだが、そのパセリを金ダライに山盛り一杯ばかり収穫した。
しかし、此れぞまさに無用の長物と言えまいか。
かと言えども放っかすだけでは余りにも能がない。
第一此れほど勿体ないことはなかろう。
一考を巡らすまでもなく容易く一案がひらめいた。
例によって例のごとく煮込むしかなかろう。
手当たり次第に包丁を入れて荒々しく刻み込む。
お鍋に料理酒や本真ものの焼酎と味醂を無造作に入れ、その中でパセリの葉っぱを茹でるように煮立てて其処へ出汁醤油に蜂蜜少々に茶葉とクエン酸に剣崎ナンバ、更にニンニクとショウガを刻んで入れ最後に出汁の素を振りかけてハイ終了。
朝めしの御伴に打って付けではないか。
廃物利用だからこそ猶さら実に美味いのである。