老いのひとこと

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先日もスマホにて剣道を観戦しようと開けば八段の先生が少年剣道の基本を授ける場面に出逢ったのです。

先生は打突の際の引き付け足について事細かく強調なされていた。

わたしも少年になった心算で興味深く稽古に参加させていただいた。

・打突に際し右足から攻めるが足を挙げると云うより膝を持ち上げる気持ちでやりなさいと云われる。

・其の右足の着床と同時に打突するのはなく打突の瞬間は左足の引き付けであると此れ又何度も強調なされた。

・その時わたしは感じたのは左足引き付けと同時に竹刀を持つ左手の手の内を決めて

小指薬指中指の三指で柄頭を確と握り且つ親指の先を敵に正対させる。

・其の左足足引き付けと同時に若干体が前へ進み出ることが所謂押し切りが成立する由縁ではなかろうかとわたしはわたしなりに判断した。

・更に先生は盛んに強調なされたことは打突は足であると云われる。

・道場の床を踏み割る心積もりで激しく右足着床に励みなさいと盛んにおっしゃる。

 

そうすれば自ずと左足引き付けも素早く激しくなるとご指導してくださった。

これぞまさに気剣体一致の打突になろう。

目から鱗が落ちる思いをしたのです。

 

 

蛇足ながら、其の折ご指導なされた教士八段の先生の左の御足が心もち撞木足のように見えてしまった。

カメラアングルの所為かも知れぬが若しやあの程度であれば許容範囲かなと無礼にも盗み見してしまった。