老いのひとこと

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齢を取れば見栄や外聞なんて一切気にせず羞恥心もどこかへ行ってしまった。

 

相当以前のこと、わたしは前歯の一本を物理的ショックで失った。

其の折に歯医者さんは折れた歯に隣接する無傷な歯も歯根こそ残すも奇麗に取り去りまさに歯抜けジジイと化した。

其の後、人造の五連結する前歯をスポンと接着剤で固定して治療は完了した。

わたしの前歯五本はセラミック歯であるが歯根は生きているので自前の歯としてカウントされてきた。

何ら異常なく年月を経たのだが此処最近になって何かしら我が身の口臭が気になる。

丹念に時間を掛けて歯を磨くが其の最中にも嫌な臭いがする。

つまりは歯クソの臭いだ。

斯くなる下らん事に気を揉むお歳でもないのだがやはり気になる。

ガムで嗽をするがダメだ。

先日、歯医者さんにも打ち明けてみたが軽く一蹴されてしまった。

こんな些細なことでじたばたしたとて詮無い事ではないか。

 

成人の80%が歯周病と云うのなら確かに国民病と云われても仕方がない、諦めるしかないのだろう。