老いのひとこと

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ついに来るべき時が来た。

早晩いずれは遣って来る其の時と迎えたということだ。

此れ万止むを得ない仕方があるまいぞ。

此の時を以って「歯っピー長寿8020」への応募資格を失い、何よりも我が両親に申し訳なく相済まない気持ちが湧きいずる。

差し歯取り換え作業中に担当医は無造作に割れた歯根の他にもう一本くたばったのが在るので抜きますよと宣告するが何せ此方は数本の麻酔薬を打ち込まれ呻吟する最中に抗する術もなくペンチかヤットコで引っこ抜かれてしまっていた。

塗炭の苦しみの中に追い打ちを掛けるように精神的苦痛が覆いかぶさった。

些か参りました、さすがにくたばりました。

看護師さんに保有本数をカウントして貰ったがやはりダメでした。

自然の摂理に抗してみても無駄なことがよく分かった。

素直に従うしかありません。