老いのひとこと

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こんな他愛のない事を今更申すのもいと恥かしい限りだ。

お百姓の真似事を始めて相当の年月を経過したにもかかわらず余りにも吾輩の農法は稚拙過ぎはしまいか。

何事に依らず物事の道理に従い基礎や基本に忠実に従わねばならぬ一大原則がある筈だ。

それを蔑ろにし疎んじて我流・自己流・無手勝流を一徹に貫き通した。

要は苗を植え水と肥料を与えて収穫の果実を手にすればそれで好かろうとまさに適当に栽培した。

此れは栽培とは言えず単なる原始的な植えっ放しに過ぎない。

ナスの3本仕立てもトマトの2本仕立ても知らなかった。

況してやキューリの摘芯も知らない、子ツルの一葉残しの摘芯作業も知らなかった。

本当に珍しい本当のおバカさんが此処にいたことになる。

畏れ多くも畑作農業を語る資格なんてある筈がなかろうことよ。