老いのひとこと

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作業最終日、12点の自作品に目を配り総点検を施す暇なく慌ただしくも残務の整理にあたふたと精を出す。

釉薬の重ね掛けを心積もりして来たが既に薬は片付けられ仕方がないので弁柄を取り出し筆にて塗りつぶし霧吹きで吹き付けるも果たしてどのような仕上がりが齎されるものか神のみが知る。

「知足の蹲踞」を模した陶板には青色のガラス瓶の破片を配置してみた。

前作と対比し品定めできる幸せを盃を舐め乍ら賞味いたさねばならない。

天下に二つとない名品に立ち合える喜びを暫し待ち望む次第です。

仲間たちの作品に交じりわたしの12点も窯の中に入れて貰えた。