2021-11-06 老いのひとこと 街外れの鄙びた公民館にも気品ただよう至芸を究める名品が並ぶ。 一流作家と思しき九谷の香炉・黒松の盆栽造りや素晴らしき能面に流暢なる仮名文字書写等々に舌を巻く。 此の校下には秀作逸品の主が数多く点在することを始めて知りました。 さすが文化都市金沢ならではのことではありませんか。 「空から謡が舞い降りる」古都に相応しい文化の香りに交じり遠くより金木犀がたなびく。 そんな会場の一角に野暮ったく気取った拙作が陣取る。 自慢の「知足の蹲踞」も「偏壺」も実に泥臭い、肩身が狭い。