老いのひとこと

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畑作奮闘記

此処のところは朝の散歩どころではない。

晩秋の農繁期を迎えまさに天手古舞だ。

長らくお世話いただいた千両ナスも天寿を全う為された。

既に用を達していた胡瓜、トマト跡地と合わせて其処へ人力耕運機を入れて稼働させねばならない。

スコップの刃を踏み込んで掘り起こし直ぐにその箇所へ三角鍬を打って土塊をほぐし砕く、これぞ私的二刀流すなわち私的人力耕運機のお出ましと相成る。

単純作業の繰り返しが延々と続く。

低馬力エンジンには極め付けの腰痛なる致命的欠陥を抱え喘ぎ喘ぎ摩り摩り休み休みの重労働になる。

但し、確かに肉体的には苦痛そのものだが心的精神面では労働の喜びを心ゆくまで満喫できるのです。

農道に仰向けに寝そべり秋空を仰ぎ見れば暫しの安らぎが舞い降りる。

ゴーヤとヘチマの箇所にも同様の作業が待っていたが平気です。

其処へ石灰・腐葉土・肥料を一気に混ぜ込んでマルチを張り玉葱畑の準備が万端整いました。

此れを一気呵成に二日がかりでやり遂げました。

わたしはわたし自身を限りなく褒め称えるのです。