2022-01-16 老いのひとこと 新しい年を迎え新たな気構えでそして新たなる道着と袴にて道場の床を踏んだ。 鶴来にて初稽古に臨んだ。 新調した袴のネームには「米壽記念 釋正鈍」と刺繍した。 神社の倣いに従い米壽の祝いをちゃっかり先取りしてしまった。 つまり、満86→数え87→87+1=88 此のプラス1が味噌となり晴れて米壽と成りにけり。 ネームも先取りし正純(せいじゅん)改め釋(しゃく)正鈍(せいどん)と登録してしまった。 先々の先を読み取るは此れ剣の本意でありましょう。 鈍(なま)ってしまった心身をほぐさねば様にはならぬだろう。 生兵法は怪我の元と読んで1時間前に入場し入念に体を温めた。 我が身なりに充実したお稽古が出来たようだがまるでしゃれこうべがお面を被って道場にしゃしゃり出たようなものなので皆さま方はさぞかし面食らってやり辛かった事でありましょう。 それでも塾頭をはじめ皆さま方の剣尖の利いた鋭き打突が頭上に炸裂し正気に返り我を取り戻して何時の間にか薄っすら汗を掻いた次第である。