老いのひとこと

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川向かいに市立の小学校が在る。

正月三が日は兎も角、休日と云えども況してや学期が始まれば殆んど連日のように夜中の10時11時過ぎまで煌々と電灯が燈る。

 

全員ではなさそうだが役職組の方々だろうが察するに余りあるものがある。

朝は此れ又6時には執務の様子が覗われ過酷な業務内容が手に取るように伝わる。

此の異常な業務形態の依って来る要因は一つに国または県への報告事例が最早尋常ではないと云う。

多忙極める教育現場の実態は新聞等で窺い知るのだが深夜に及ぶ此の電灯の光が如実に物語る。

先生方は与えられた課題レポート作成のため教材研究そっちのけに追い捲られ、役職者は個々のレポートを分析、集計し編纂する為に激務に耐え忍ぶ。

此れひとえに勤務評定に連結するから学校現場に競争原理が蔓延し互いに熾烈な競争に晒されつづける。

教育の場に見え透いた競争原理がすっかり定着してしまった。

これぞ紛れもなく新自由主義が大手を振って横行する様ではないか。

子どもたちは成績の優劣で人間性まで評価されかねない、此れまさに条理に反する。

此の過酷な教育現場に大鉈を打ち込む大変革が待たれはしまいか。

誰か逸材は居ないものだろうか。