2022-01-22 老いのひとこと 少々寒くても外へ出る、努めて勇猛を振るう。 好天ならタカちゃん経由の大回り、雪道がエライ時は南が丘経由の中回りで妥協し風雪厳しき折には馬替踏切を左折する小回りで勘弁してもらう。 何れのコースを辿っても高橋川の中橋の袂をよぎる。 其処に空風さんが佇む。 地産地消の採れたて野菜のお店だが店頭に品々が並ぶ日は滅多とないと云う風変わりなお店でもある。 ネーミングがとても素敵で何時も期待を込めてこのお店の前を通る。 そして、何時も呟く。 「空風わたる君、空風とおる君、空風マイちゃん」と声を発して呼んでみる。 わたしが創った此のお店の架空の仲良し三人兄妹に呼び掛け、「今日は、元気かい」と挨拶する。 すると三人から素敵な笑顔が返って来る、此れがもう堪らない。 晴れ渡った日には、橋の上から電線も電柱もない大空を見上げ「空風」のグッドネーミングを独り愛でる。 気持ちが好ければ光太郎の詩の一節、 「・・・飛ぶ雲と風に吹かれる庭先の草とをみ ・・・心に強い恩愛を感じ又やみ難き責めを想い奮然と祈る」 「祈ることばを知らずただ我は空を仰いで祈る・・」 空を仰いで祈ってみるのも好いことだ。