2022-01-25 老いのひとこと 待ち焦がれた待望の入歯が今ようやく仕上がった。 早速、試着してみるが他人のもののようで全く合わない。 5ミリほど浮いた感じで此れでは入れ歯の用をたさない。 泣きべそをかく仕草に多少気付いたのか金属部分を金具で広めて呉れたようだがそれでもしっくり来ない。 看護師さんは手慣れたご様子で強引に押し込もうと為される。 わたしはとうとう生きた歯が折れますよと悲鳴を上げてしまったが、どうやらその時点で辛うじて装着したような感じがした。 処が上歯との咬合性がない、わたしは又もや此れでは食餌は執れませんと再びクレーム。 そのうち慣れますから其れ迄我慢し辛抱してくださいとなだめ込まれてしまった。 幼児が駄々を捏ねるので体よく宥め賺されてしまったような気がする。 何事にもおのれの思いの通りにならぬと癇癪を起すのはまさに幼児と同等のレベルの年寄りなのです。