老いのひとこと

 

農作業雑記

其の一

一平米ほどに春菊を撒いたが此の時季には薹が立ち黄花を付けるのだが穂先の柔らかい部分をば手折って収穫する。

香りこそ少しは萎えてはいるが今以ってあの独特の風味を味わう。

其の二

鳴門金時のばら売り苗が出回ったので10本買い求めた。

去年は実弟より伸びたツル先を頂戴し間に合わせるチャッカリものだったが今年は其れが敵わなかった。

植えて二日目なのでぐったりと半死状態でいる。

其の三

🍅と胡瓜に支柱立て成育棚に結わいだ。

古竹を用いた棚造りは一人でこなすはやはり至難の技ではあるがやり始めれば此れほど楽しい頭の体操はない。

長さと太さを色々勘案しながら組み合わせ腰を伸ばし背伸びしながらの紐結びは相当の忍耐ものだ。

過分な作業をおのれに課して顔を顰めて耐え忍ぶ奇人変人だ。

汗し働く喜びを享受できる幸せを噛みしめる。