老いのひとこと

三ノ輪山を水源地とする内川には文献によれば100以上の様ざまの名称を持つ支流が注ぎ込み其の内川は1級河川犀川の1支流としてその名が存在する。

内川ダム建設が菊水町を廃村の憂き目に沈めたが50年の年月と共に元住民たちが挙って帰郷を果たし仮住まいの周辺にて菜園を営むのです。

旧菊水集落には嘗ての平家の落人が隠れ住んだと云う隠れ谷、額谷、高尾谷、西谷などの谷川があって内川に合流する。

清の許諾を得てぶらりと谷川沿いを歩いて初夏の山菜を探し求めた。

山里育ちの出口さんの案内の元カタハを採取する。

人里は離れた湿原には無尽蔵と言ってよい。

採っても採り切れない体力もない根気もないので野ブキに切り替え更には美しい三つ葉の群生地もある欲張って唐揚げに供するヨモギもも捥ぎ取った。

 

人けなき

   鳥居の下にも

       よもぎかな

 

帰り路には肥沃な腐葉土が散り敷く箇所で大袋に仰山詰め込んだし更にはカヤの自生地にて畑の敷き藁代用にどうですかと出口さんのご好意て此れまた沢山刈り取った。

 

犀鶴線を走り素晴らしき景観を堪能し珍しき人物からの貴重なる体験談にも接し、そして腐葉土とスズキの穂の実利までもが齎されました。