老いのひとこと

農作業雑記

其の一

ダイコンの種を蒔こうと半月あまり放置すれば折角耕運機を入れた畑地が鍬の刃すら立たない有様に泣く。

再び機械を入れるのも癪なのでスコップの刃を入れる。

狭い畝とはいえ此の炎天下には大仕事、勤労の歓びどころの騒ぎではない。

誰も居ない農道に仰向けにひっくり返り雲走る秋の空に見惚れたりする。

陽が沈むのを待って種を蒔く、両膝を大地の置いて這い蹲っての此れまた大仕事だ。

其の二

次の日は玉葱と長ネギの種を蒔く。

均等に条撒きが出来ない部分的に一か所に固まる嫌いあり。

其の三

自家栽培したニンニクが風通しの好い網の中で傷んでしまった。

長期保存の何か巧いコツがないものだろうか。