2022-11-26 老いのひとこと セイタカアワダチソウのシーズンの真っ只中にもかかわらず一時の盛況さがない。 厚かましくも原野が独り占めされ、あのけばけばしくも毒々しい花の色で辺り一面が埋め尽くされた。 どうしても此の花だけは切り花にして花瓶に差す気にはなれなかった。 嘗ては額四峠の群生地から花後の直立した茎を採取しすだれにしたり畑で支柱の代用にかえたりしたこともあった。 ところが此処近年は様相が一変しあの原野を塗りつぶし蹂躙したどぎつい赤黄色が姿を消した。 しかも遠慮がちに矮小化してしまったのがまばらに生きている様ではないか。 一説によれば此の植物の根っこに宿す強烈なる毒性が他の植物を駆逐し一時は我が世の春を謳歌するのだがやがて其の毒性が御身にまで及びおのれ自身が消え失せる宿命を帯びるのだと云うのです。 今年は丁度その狭間に在るのでしょうか。 大自然の輪廻を思い知らされる。 盛者必衰のことわりと申しましょうか、ブーメラン現象は政治の世界だけではなさそうだ