老いのひとこと

 

戦時中、池田町に居た頃には裸足はへっちゃらだった。

勿論アスファルトは竪町通り以外は砂利道だったはずだ。

また菊水時代の山っ子たちも裸足を慣わしにして生活の一部であった。

 

しかし今や素足では一歩たりとも歩けはしない。

足の裏がひ弱になり至って脆弱化してしまったものだ。

足の裏が都会化に順応し劣化し余りにもお上品になりすぎました。

 

専ら此の愛用の草履にてまがいものの修行者を気取り居る。

 

 

図らずも此の遊具の無償提供に与かり得たことは此の上ない喜びと致さねばならない。

但し、針の筵の上に立つ確たる覚悟と腹構えがなければ此の激痛には耐え切れまい。

解説板には転倒防止のため必ずや手摺りを使用すべしと注意が喚起される。

 

 

しかし、此の欲張り爺さんは自立自尊の気とバランス感覚を養わんと両手を離してみたり更には足の裏だけではなく脳味噌にも異なる刺激を求めて生活人新書版「国語力アップ400問」をぺらぺら捲りながら上下双方から挟み撃ちで攻め立て居る次第だ。

 

程よい疲労感を小3の孫とのメール交信で元気をもらいながら平然と好々爺に成り済まし居る。