老いのひとこと

正月気分から醒めきれないばかりか体時計の老朽化が進みもう用を足さない、連日布団の中で縮こまる有り様。

でも怠惰は止そうと思い切って跳ね起き身支度を整え「体の操り事初め」に自転車を漕いだ。

ところが暗闇の中で携帯ラジオと思しき物体を鷲摑みして会場に臨めばラジオとは似ても似つかない紙束に気付いた。

万事休すだ、全く音のない朝ぼらけに独りパントマイムを演ずる人あり。

けったいな光景に違いがないが誰も居ないのを見計らいオイッチニオイッチニと大胆にもやり始める。

不思議なものだ体が動く体が憶えているのだ。

一部割愛されたであろうが第二も出来たようだ。

新しい年明けの初稽古も初体操も終えた。

まだ見ぬ好い初夢を早く見なければならない。