2023-01-30 老いのひとこと 老躯に鞭打ち雪空かしだ、老齢に甘えて放置する手もあるが中々そうとは行かない。 人が歩くであろう路肩だけではあるがテリトリーは結構広い。 何んとか踏ん張り仕上がったので一服し通院の準備を致せば除雪車のエンジン音を耳にする。 外へ出てビックリ仰天、空かした跡には雪塊が敷き並ぶ。 余りに非情すぎはしまいか義憤がむらむらと燃え盛る。 間違いなく本日の血圧測定は計器を壊すほどの高値であろう。 看護婦さんからも医師からも少し高いですなあ云われたが驚いた様子はなかったので助かったわい。 病院帰りに除去作業、これっぽっちの労苦は昼メシ前だと取り掛かるが矢張り愚痴が飛ぶ。 此畜生!馬鹿者メが!と大声を出しての奮発だ。 ふと気付けば見知らぬ御方がスコップを持って横に立つ。 見るに見かねて助けてくだったのだ。 共助を心得たご立派なお方が居られたのだ。 町会のお方でしょうかと尋ぬれば何んとお隣の馬替町のお方ではないか。 ご奇特なお方が居らっしゃいました。 嬉しかった、心が温まり今迄のわだかまりが吹き飛んでいくではないか。 何度も頭を下げてお礼をさしのべました。