老いのひとこと

如何なる症状で現段階はどのような状況下にあるのか病院からは全く説明がない。

看護師の見立てでは一週間はかかりましょうという。

従って其の間、食事の賄いは自己責任で為さねばならないのは此ればかりは止むを得まい。

ところが早々にも大失策を演じてしまったのだ。

ワカメを煮たてモヤシを一袋ぶち込み其処へ納豆を一パック放り込み味噌味を作った。

小盆に汁茶碗を乗せて食卓へ運んだまでは好かったが迂闊にも隅っこに置いたが故に盆ごとひっくり返してしまった。

炬燵布団と敷きマットが味噌汁びたしだ。

何とも無惨なるザマだ、泣く泣く雑巾取り出し後始末、憐れとしか言いようがない。

ところが更にもう一つ悪運がつづく、掛かり付け医へ行けば例のヘモクロビンA1Ⅽが7,6から9,3へピーンと跳ね上がったではないか。

医師はインシュリンものだと脅かす。

何とか勘弁願って一薬追加で済むことは済んだ。

残念だ悔しいが仕方がない。

 

心当たりは大いにあり。

 

憎むべきはカンロ飴だろう。

一口粒餡パンなのだ。

朝の三つ箸から四つ箸膳への切り替えのようだ。

意志薄弱なおのれとの安易な妥協にすぎないのだ。

何とか成さねが為らない。

油断禁物!

油断大敵!

 

禁欲と自重しか手がない。