老いのひとこと

てめえ勝手な不埒なヤツが居たものだ。

血圧や血糖値の数値が思惑通りに参らぬとおのれの不摂生を棚に上げて医師や病院の所為にすると云う実に浅はかなる愚か者が居たものだ。

歳と共に情けないほど身勝手な悪弊を身に付けてしまっている。

此処最近はあながち此の傾向におのれをおのれ自身が間違いなく仕立てて平気で居た。

ところが春たけなわの今回は血圧計が138で止まって呉れた。

耳から採血したヘモクロビンA1Cも8.4%まで下がって呉れたではないか。

テスト返しで点数が好かった気分だ通知表で成績が上がった気分に匹敵する。

加えてもう一つ、此方が所望したわけではないが医師が気を利かせて血液検査の折にCEA腫瘍マーカーとCA19-9を測定いたせば共に基準値を大幅に下回る結果を得た。

綺麗さっぱりと癌への不安感が払拭されたようだ。

帰り際には自ずと先生に有難うございましたとお礼を口走ってしまったではないか。。

現金なものだ、子供と一緒だ。