老いのひとこと

今日は月に一度の「埋め立てゴミ」の日、4時半にはもう夜が明けたのを見定め早速取り掛かる。

前以って分別通りに紐結びしたものを抜き足差し足忍び足で慎重に足場を踏み締めながら堀家の裏庭より運び出す。

別段、悪事を働くわけでもないのにどうしても辺りの人影がきになる、不思議なものだ。

重くても精々数kgなので難なく運び出せた。

修理したての車に乗せゴミ集積所にて一車分を降ろし、次いでもう一車分を積んで実は其れは集積所で降ろさずに何んと我が畑にて降ろしたのだ。

つまり何の事ではないわたしは堀家のゴミの一部をネコババシし失敬してしまったのだ。

わたしは要領の好いチャッカリ者なのだ。

善意を見せ掛けて置きながら実は邪な魂胆の持主にしか過ぎなかったことになる。

農作業用支柱、プラ製ゴミ箱、木槌。

更にプラ製スノーダンプ、錆びた小型アルミ製脚立、汚れた簾これ等は我が家の物置に収納した、呆れたものだ。

代わりに我が家の時代物のスチール製スノーダンプ、不安定なアルミ製小型脚立、プラ製スコップは集積所にて捨てた。