老いのひとこと

素焼きの窯出し完了、九体共々五体満足な姿かたちで焼き上がって呉れた。

釉薬掛けは本日と来週の二回だけ、急がねばなるまい気が焦る。

大先生にもお手伝い願い六体は辛うじて塗り終えたものの一体如何なる釉薬を施したものか皆目釉のお名前が思いつかない。

記憶力も然ることながら兎に角お尻に火が付いたまま慌てふためいたので仕方ない。

与えられた正味二時間はご老体には矢張りみじか過ぎた。

もう少しゆったりと作陶三昧に浸りかったものだ。

 

残りの陶板三体は家に持ち帰り「弁柄」と「鬼板」でお化粧した積りだが何んとも厚化粧で見苦しい、透明釉に浸した。

 

釉薬掛けは苦手で手強い、色弱者には仕方がないのだ。