老いのひとこと

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リベラル派を謳う新聞とて一面トップに「改憲三分の二」の大活字が躍る。


恰も選挙戦が終わったかのように予見している。


 


どうも遣りきれない。


 


物乞いや物貰いに瀕しても一向に構わない、一切気にしないことにしよう。


 


気高き一票のため見栄や外聞かなぐり捨てて形振り構わずに票乞いに出ることにした。


 


未だ嘗て他人様に向かって貴方の票をくださいとあからさまに願い出た経験は余りない。


何としても大した度胸と勇気が伴うことを今さらのように知った。


小心者には遣りづらい、やはり崖から飛び降りるしかなかった。


 


 


先ずは早朝、小犬連れのお兄さんに試さば首尾よく大成功、了解を取り付けてしまったではないか。


味を占め、ラジオ体操会場で中年紳士にもお声をかけてみた。


体育館内でも老人ホームでも矢継ぎ早にある程度の成果を齎したではないか。


まさに案ずるより産むが易しの言葉通りであった。


 


あからさまに名前は云わずにしたてしたてに徹するのがよい。


応諾を戴けそうなら精一杯のしわくちゃ顔で満面の笑みを返せばよい。


 


もはや此の時期に至れば判官びいきに訴えるしか手はなさそうだ。


幾ら勝ち目が遠のきつつある戦況であれ此処で退くわけには行くまいぞ。


 


 


未来さん激励の為駅前の県立音楽堂までペタルを漕ぐ。


立見席にまで埋め尽くした大観衆に未来さんは感極まって暫し壇上から姿を消すハプニングもあったが


擦れ切った涙声ながらも切々と心情を訴えた。


既に女性政治家としての堂々たる風格すら感じさせる。


ある意味此の逆境下に身を置きながらも闘魂萎えることなく燃やし続ける未来さんを見て支援者たちはみな安堵したのです。