老いのひとこと

イメージ 1




孫にも就活の時節がやってきた。


幸い難関一次の志し叶い今晴れて名古屋での二次に挑戦いたすべく出立して行った。


息子らには余りあからさまにしなかった負い目があるのでしょう。


せめて孫にだけは素直で在りたい。


孫を思う不思議な世の倣いに此のわたくしとて縦順に応ずるしか手がない。


今まさに孫が直面する不安と希望が複雑に交錯する人生の船出に際し何かしら何でもいい何かを為さざるを得ない強い衝動に駆られたわけだ。


見送り有り難うとにこやかに振る舞う孫の雄姿がわたしの目の前にあった。


それは此れから社会人一年生として雄々しく巣立ちゆく孫の姿のようにわたしには映った。


孫の肩を叩いて、肩の力を抜いて無心で掛かって来いよとしか励ます言葉がなかった。


昼ご飯に美味しいきしめんでも食べなさいと飯代を少々手渡した。