二曲城と書いてふとげじょう又はふとぎじょうと呼ぶ。
近くにいながら郷土史に疎い野暮天です。
まったく読めませんでした。
加賀の一向一揆の終焉の地だという。
凡そ100年にわたり百姓の持ちたる加賀の国であったが此処鳥越の地での一大粛清劇で以って全てが終わったのだという。
あの往時の山之内衆の雄叫びと嗚咽の名残りを求めて二曲城へ登ってきた。
古城の頂を吹き渡る初秋の風の音は微かに鬨の声のようにも聞こえ果ては慟哭の雨しぶきのようにも聞こえてきたのです。
つくづく来てよかったなあとおのれに言い聞かせ問答し合った。