老いのひとこと

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二曲城と書いてふとげじょう又はふとぎじょうと呼ぶ。


近くにいながら郷土史に疎い野暮天です。


まったく読めませんでした。


加賀の一向一揆の終焉の地だという。


凡そ100年にわたり百姓の持ちたる加賀の国であったが此処鳥越の地での一大粛清劇で以って全てが終わったのだという。


蓮如上人の教えに帰依した信者たちが血の結束で真宗王国を築き上げた。


そして時の権力者と対峙し富樫政親織田信長柴田勝家上杉謙信、佐久間盛政、前田利家らの戦国武将を向うに回し堂々と渡り合った。


鳥越城と二曲城の城主鈴木出羽守の元に白山麓近郷在所の勇猛果敢なる山之内衆と人呼ぶ一向宗徒たちがはせ参じ結集したのだという。


しかし城主鈴木出羽の守は謀殺され山之内衆とて悉く囚われ手取川の河原で惨殺された。


あの往時の山之内衆の雄叫びと嗚咽の名残りを求めて二曲城へ登ってきた。


古城の頂を吹き渡る初秋の風の音は微かに鬨の声のようにも聞こえ果ては慟哭の雨しぶきのようにも聞こえてきたのです。


つくづく来てよかったなあとおのれに言い聞かせ問答し合った。