老いのひとこと

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あの頃あの小さいなりをしていたはずのあの初孫が晴れて卒業の日を迎えた。


そぼ降る氷雨の中ではあったが晴れ姿が凛々しく眩しい。


 


なりこそ小さかったが精一杯大きく見せようと小学校の運動会では応援団長を買って出たけな。


 


刺子胴着と袴姿に防具を着装し三六竹刀で打って出て打たれても打たれても小さき闘志を駆り立て無心に掛かって行ったけな。


 


従順温厚で口答えも歯ごたえも第一反抗とは縁のない純朴なる存在だったけな。


 


それが何時の間にやら格調高き卒論を書き上げ、あっという間に北京とシドニーへ舞い立ち現地語を駆使して現地を見聞し五泊六日でちゃんと舞い戻って来たではないか。


 


なりこそ小さかったがわたしから見れば今や立派な巨人に成長したのです。


 


卒業おめでとう、次は社会人としての確たる成長の証を見たいものだ。


是非見せてほしい。


敢えて試練に立ち向かいおのれ自身を打ち建ててほしい。


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