老いのひとこと

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隣町の公民館で前田家墓地についてのお話を聞いてきた。


「金沢南部丘陵歴史夢街道」の


出発点である加賀藩主前田家墓所についてのお話でした。


そこは何度となく足繁く訪れる野田山墓地そのものだったのでとても興味を惹いた。


前田家一族の84基に及ぶ墳墓が建ち並ぶが其の只の一つたりとも未だに発掘されてはいないのだとおっしゃる。


何故ならば刑法の掟に従い何人たりとも墳墓発掘罪でお咎めを受けざるを得ないからだという。


ただ、天徳院に在った3代藩主前田光高(利常の長男)の墓を野田山へ改葬した時に判明したことは墳墓の地下深くに三重の木棺を設え其れを石棺で蓋うという厳重さを極めた内部であったのだと貴重なお話を聞いた。


棺と棺の空間には石灰と木炭で押し詰めてあったと云う。


とても面白いお話でした。


もう一つ、これは全部とは言い切れないが多くの墳墓は方形で三段に積まれ其の前に石廟が在り祭壇が置かれ其の前には鳥居が見える。


墳墓は仏式に則り石廟は祖霊を尊ぶ古神道に基き鳥居は明治の神仏分離廃仏毀釈で前田家墓地とて例外ではなく明治7年を期して神式墓地に姿を変えたのだと解説なされた。


60分余りの講話を非常に興味深く聞き入ることが適いました。


勉強させて頂き有り難いことでした。


春らしい好いお天気の日曜日でした。