老いのひとこと

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7月5日正午頃金沢市に洪水警報が発令された。


その割には雨脚はそんなに激しくもないが間断なく降り注ぐ。


2時過ぎころにラジオを聞いていた家内が馬替地区に避難勧告が出たらしいと急を告げる。


ラジオは高橋川が増水し危険水位に達したと報じていると云う。


馬替に隣接する我が家ゆえすわ一大事と飛び出し様子を見れば確かに濁流渦巻き滔々と流る。


但し、消防車両も入っていない、身の危険を感じるほどでもなさそう。


雨雲の切れ間も出て来た、ひとまず安心し帰宅した。


 


 


よくぞ此の高橋が高橋川のほとりに住をたまわったものだ。


不思議な奇縁を感ぜざるを得ない。


 


 


此の高橋川の水源地は後高山に違いなく此の山の北東斜面を下れば内川水系の菊水の地に至る。


そこは我が人生のスタート地点に他ならず、又南の斜面をすべり降りれば我が晩年の余生を憩う鶴来道場に出くわすのです。


 


此の後高山は若い頃の冬山遭難で九死に一生を得た得難き体験の場そのものである。


此の逆巻く濁流は我が人生を凝縮した縮図そのものだ。


しばし呆然とたたずむが直ぐに我に返った。