老いのひとこと

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前田家墓地の清掃作業に今年も従事してきた。
連日の暑さの所為か何時になく参加が少ない。
五つに班に割り振られわたしは4班、小学生を含めてわずか十名足らずで如何にも心許ない。
人海作戦が成り立たなかった。
わたしは熊手で地表に散り敷く落ち葉枯葉を掻っ攫い小山を築く。
大樹の根が縦横に張り巡らされその都度引っ掛かり難作業だ。
正味60分間ぶっ通した、小人数なので休む間を与えてはくれなかった。
「お元気ですね」のお声に励まされ煽てられしてよく頑張りました。
前田家八代目藩主重煕( しげひろ)の墓地した
吉徳の二男で25歳で夭逝したと云う。
加賀騒動の渦中の人で毒殺未遂事件も絡み心労が祟ったのでしょうか。
そんな重煕にも遺徳を偲ぶに足る斯くも壮大なる墳墓が築かれたとは前田家の威光が如何ほどであったかを思い知る。
緑陰の下暫し涼をとれば疲れは薫風と共に吹き飛んで行った。
 
今年もお幸に逢えてよかった。