老いのひとこと

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夕暮れせまる頃例によりふんどし一貫で背戸の草むしりを致せば突然右上腕の内側辺りにクラゲに刺されたような刺激が走ったが余り気にもせずそのままに放置した。


ところが夜中に無性にカユミを覚えた、掻いたり擦ったりするが治まらないのでカユミ止めを塗ってその場をなんとか凌いだ。


朝起きてみれば何と無惨にも右腕がぱんぱんに腫れてまるでポパイのようだ。


 


それでも朝の日課をこなし今日の一日をなんとか遣り過ごそうと一端はそう思ったが家内も進めるので最寄りの皮膚科の先生に見せに行った。


かさだかにも大の大人がわざわざ注射や内服薬を所望するわけにも行かない。


先生は御自らカユミ止め軟膏を塗って処置はおわった。


序でに右肘のタコが崩れて見苦しいと訴えますれば先生は「此れは元を正さなければ治りせんね」とおっしゃったのを耳の遠いわたしは何を勘違いしたものか「コレステロールが原因だから直さねばならない」と聞き誤り


「こんな肘にまでコレステロールが詰まったのですか」と問い質せば先生も傍にいた看護婦さんも一斉に噴き出した。


此れはタタミ職人の職業病です、貴男は肘を着いたままパソコンの前にへばり付いて居られるでしょう。


其の肘付き姿勢を正さなけば此の病は治りはしませんとお灸を据えられました。


そのものズバリだったので流石名医と感心するばかりでした。