老いのひとこと
時代の波に翻弄され塵埃のように漂う。
為せるまま言われるまま全て他律的に盲従する。
ブロバイダーがBBエキサイトからソフトバンクへ、それが此度ケーブル光へと流転してしまった。
何処に落とし穴が潜むかを詮索いたす間もなく勧誘の魔術にまんまんと引っ掛かったようなものだ。
口説き文句が割安感と新たな費用負担なしの一言、大屋根のアンテナは無料撤去しルーターの取り換えも無料でサービスするという。
アンテナなしでTVとTELとNETの回線が一つに簡略化すると云う。
目に見えぬ業界同士の熾烈な競合関係を垣間見た。
天下のソフトバンクをローカルな金沢ケーブルが喰ってしまった格好だ。
そんな裏事情はわたしには全く判らない。
工事日時を12月2日に決めてしまった。
老いのひとこと
ほぼ6か月ぶりにフルコースを歩く。
腹を突き出し胸張って上を向いて歩こう。
青空を見上げよう樹々の葉の輝きを見よう鳥たちの囀りを聞こう。
柳と葉を落した枝垂れザクラを背景に早くも枇杷の花芽が芽吹く。
角家の娘さんに子が出来てヨチヨチ歩くではないか。
時の移ろいを感じ入る。
馬替神社の鳥居の前にたたずみ家族の安寧とウクライナに和平をと願懸けた。
裏通りのおお祖母さんの姿なく代わりに藤袴の花が出迎えてくれた。
何んと大老舗のお多福の店舗がない更地に少々驚く。
向かいの大女将の家には今日は洗濯ものが干してはないぞ。
日露戦役に散りし若き三勇士には懇ろに挨拶を交わす。