2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのひとこと

此の夏の暑さに魂消て暫し遠ざかると云うより猛暑を口実にさぼり続けていた。 涼しくなった機を捉え何日振りかで備中物を振ってみる。 大きく振って切先が鋭く走るように何度も繰り返し試してみる。 腰が据わり重心が下りくすし指と小指を締めた柔らかい手の…

老いのひとこと

下の右犬歯のお隣が風前のともし火ではあるが辛うじて持ち堪えている。 何んとか「歯ッピー長寿8020賞」への応募が適ったので掛かり付けの歯医者さんにお願いした。 しかし残念ながら今回も書類審査の結果敢え無く等外参加賞に終わってしまった。 何分、…

老いのひとこと

他の人様がこう云えばああ云う。 美味いと云えば不味いと云う。 好いと云えば悪いと云う。 一と云えばマイナス一と云う。 赤と云えば青、自民と云えば非自民と云う具合に悉く何事にも同調せず反目する。 相当に徹底した天邪鬼と云えましょう。 端的に申せば…

老いのひとこと

ネタ切れ、なかなか出て来ないフン詰まり の様相。 仕方ないので下種 ( げす )いネタを引っ張り出した。 或る日のこと畑を見渡せば良からぬものが転がっているではないか。 何んと失礼な不届き者メが我が神聖なる菜園に勝手に闖入し尾籠なる物体を残して行き…

老いのひとこと

今年の沖縄慰霊の日に平和の詩「生きる」をたじろぐことなく一点を見据え朗々と詠む姿があった。 浦添市立港川中学校3年生の相良倫子さんが凡そ七分間に及ばんとする長編の詩を一点の曇りもなく詠み通した。 その声はその日の聴衆のみならず日本全国へ、そ…

老いのひとこと

先日はネギの苗をいただき今回は中嶋菜、花ブロッコリー,水菜、からし菜、キャベツにカリフラワーとそれはそれは仰山いただいてしまった。 何んと気前の良いマッさんでいらいしゃいますことか。 ご夫婦で菜園を営まれ育苗から収穫まで一貫して手懐けられ其…

老いのひとこと

今回の古文書のお勉強は「地方文書を読む」でした。 地方と書いてジカタと読むと教わった。 地方とは村方のことであり村方三役の方々が取り交わした文書のことのようです。 此の史料は押水組四十一ケ村の組頭に当たる庄助名のる十村役が加賀藩の群奉行を勤め…

老いのひとこと

おのれの事を棚に上げて直ぐに他人様の所為にする。 「せごどん」のドラマをテレビにくっ付いて見ながら出演者にもっと発声練習をしなさいと文句を云ってみたり、坊さんのお説教とかいろんな講演会でも最っと歯切れの良い口調でものをしゃべったらどうなんだ…

老いのひとこと

市役所の長寿福祉課から「避難行動要支援者名簿提供の同意書」なるものが舞い込んだ。 何んと物々しい文言なのでしょうか。 云わんと為されることはとても素敵なことには相違ないがもう少しお手柔らかに判り易い文章で書いていただけなかったものだろうか。 …

老いのひとこと

秋二題 *十月も中旬過ぎだと云うのに我が家の琉球朝顔はささやかながらも咲きつづける。 盛夏の頃にはその気配一向に見せずに今年は駄目かと落胆し掛けたのだが此処に来て異変が生じたようなのです。 きっと此の家の主に似て気難しがり屋であったのでしょ…

老いのひとこと

秋口から程よく雨の日が続き背戸の草たちは大喜び自由奔放に繁茂する。 雑草園と割り切ってしまえば然程の苦にもなりはしないのだが家内にすればそうとはいかない。 事あるごとに催促交えた苦情が頻りに飛んでくる。 畑の草むしりは放置すれば作物が草の中に…

老いのひとこと

無断掲載 今回は真宗のお坊さんのお話でした。 お話を伺いながらわたしは幾重にもトリプルショックを味わいました。 わたしは常識はずれの常識知らずを自認いたすのだが今回ほど物凄い泡を喰らったことはない。 第一桜井とかミノミヤ、大野君と云われてもピ…

老いのひとこと

全てが終わり事切れてからさて何処に落ち着こうかと狼狽えるより早目に安住の住処を確保して置いた方が善いに決まっている。 表札に「佛」の一文字を所望したのだがふと「佛心」の方がよさそうに思えたので変更を願い出た。 先日には石材屋さんから彫り込む…

老いのひとこと

ほら吹きで終われば男がすたる。 有言実行で行くしかない。 清三郎近猷からの置き土産と心して此の丸太ん棒に鑿の一撃を打ち噛まさねばならない。 何時の日にか仏の姿に化身させる固い真意のもと鑿の刃を研ぎ澄まさねばならない。 然りとてずぶの素人に何こ…

老いのひとこと

近隣の光が丘会館で山野草展を観賞した。 草花を吟味し味わうほどの眼力は在ろうはずがないが鉢植と云う小さな空間の中で極々自然な佇まいで息をする山野草たちが何んとも愛おしい。 人と小さき植物が意気投合し調和し合って大自然の雰囲気を見事に醸し出す…

老いのひとこと

春浅き立春の頃から初夏を迎えんとする頃までにちょくちょくわたしが目にした光景です。 早朝6時を過ぎるころに行き付けの公園でひたすら走る二人の中学生を見掛けた。 公園の外周を黙々と走る、やがて一人がもう一人を背中に背負い重戦車のように驀進する…

老いのひとこと

因果応酬の報いとでも申すのでしょうか此れまさに自業自得と云えましょう。 天に唾を吐き自ずと天罰を被ってしまった。 やれ非ざるこころ弱きへなへなしたよこしまな心を断ち斬ることこそが武道の真髄なりと偉そなことを豪語して置きながら其の様は一体なん…

老いのひとこと

高尾の在所のお隣が窪の在所、そのお隣に山科の在所が在って むかし此の山科の在所に芋堀藤五郎云う男がいて自然薯と云う芋を掘ったとさ。 高尾の在所の片隅で今日せっせと芋を掘る男が居りました。 その男は自然薯ではなく甘薯と云うお芋さんを掘りました。…

老いのひとこと

ハゼ釣りや あたり引き込む 日和かな 鬚面に 喰いつく魚は 木っ端かな すずきとて 元をただせば 木っ端かな すずきの子 木っ端と呼ばれる 筋はなし 孫と竿 並べし川面に 秋陽射す 孫笑ひ 木っ端踊りて 秋高し

老いのひとこと

本庶先生の受賞が10年先であれば弟鉄二の命も救われていたかも知れないと思えば遣る瀬無い。 ガン細胞を排除する免疫力を高める此のお薬の登場が若しや10年早ければと敵わぬ愚痴をこぼして見たくもなろう。 弟が逝って8年目がやってくる。 今以って弟が…

老いのひとこと

雨の中咲いてくれた 小さな秋をふたつ見付けました *10月9日はぽかぽか陽気の秋日和、なぜか淋しかったぼーくの庭にはーなが咲いたではないか、むかし流行った旋律が耳元をかすめる。 朝顔の花は秋の季語とは言え一向に咲く気配すら覗わせなかった我が家…

剣道はすごいぞ≪20≫

『剣道はすごいぞ』 ―伝統と文化を大切にしてよりよい日本国をめざそうー 剣を執るものが勝ちたい、あわよくば生を得て生き延びたいと念ずること自体犬畜生と何ら変わらぬではないかという。 夕雲と一雲の師弟は「相討ち」なる剣技を畜生剣法と蔑み且つ戒め…

老いのひとこと

10月28日の日曜日に五木寛之さんの講演会が白山市で催される。 「今を生きる力」の演題で話されると云う。 どう生きればよいのか戸惑う多くの者たちには素晴らしい指針を授けてくださるはずだ。 定員が1200名で先着順だとある。 その入場整理券を1…

老いのひとこと

ある初秋の好く晴れた日に藤棚の下で隼人少年は一匹のジョローグモの幼虫を見付けた。 一筋の糸を垂れて空中ブランコで遊ぶ蜘蛛の子を少年は巧みに捕らえて手のひらの上で上手に操っている。 カンダタって知ってるかと尋ねたが知らないと云う。 カンダタの話…

老いのひとこと

無断掲載 禅宗のお坊さんのお話の中でハーレーダビットソンのオートバイが出て来た。 東日本大震災の津波でハーレー製のバイクがコンテナと共に流されカナダの海岸にまで流れ着いたという。 幸いナンバープレートから所有者が判明したのでハーレー社は 善意…

老いのひとこと

無断掲載 今回の教養講座は曹洞宗の若き学僧のようなお坊様のお話でした。 学卒後永平寺に籠もり厳しい修行を積まれたらしくお話の節々にはアカデミックな余韻が伝わる。 尤も、十人余りの聴衆のレベルに合わせ極力噛み砕いた平易な題材でお話されるので其の…

老いのひとこと

子供じみたママゴト遊び、走禅登り禅に鼓禅その上に片足立禅と反り禅で締め括る。 毎度のメニューに飽きもせず独り精を出す。 その背後で紙飛行機研究家と紙飛行機愛好家のお二人がいそいそと競われる。 来る日も来る日も此の光景が此の体育館内で繰り返され…

老いのひとこと

世の中にはひと様ざま色んなお方が居られます。 「捨てる神ありゃ拾う神あり」の言葉通りでしょう。 神さまにもいろんな神様がいらっしゃることになる。 わたしは此の度とてもご立派な神様に出逢うことにより此の世も満更でもないとつくづく感じ入った次第な…

老いのひとこと

新聞を見ていたら「堀田善衛生誕100年記念 作品朗読と講演の会」が目に入った。 野次馬根性を丸出しにして自転車に跨り馳せ参ず。 それにしても近寄り難い重厚な雰囲気漂う四校校舎の敷居は高い。 その時点で既に高貴な威圧感に圧倒され二の足を踏む思い…

老いのひとこと

石造りの永久の住処がいよいよ始動する。 義父良一より新築祝いに贈られた此の自然石を標柱として活かす手も在りと遂に英断した。 36年間我が家に居座ったその石はクレーン車に釣り上げられ持ち去られていった。 すっぽりと空洞が残されたまま持ち去られた…