2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

老いぼれの台湾行《3》

その3=台湾の自動車 さすが親日国台湾だけあって圧倒的に日本車が多い。 トヨタ、日産、ホンダに伍して三菱が意外にも健闘しているように伺えた。 中国本土でフォルクスワーゲン社との合弁会社が生産しているのでしょうか、Wマークの車が結構目立ってい…

老いぼれへぼ剣士の形稽古《6》

日本剣道形稽古心得覚書 実技上の心得 太刀の部1本目=その1 一本目での留意事項は、まず打太刀は左上段で間合いに進み右足を大きく前へ踏み出しながら、仕太刀の柄諸共脳天に斬り込み臍まで切り裂かねばならない。 空間打突では話にならない。仕太刀の正…

うらなりの記《88》

母への想いー(3) 『母の思い出』 ②派手好みで好き放題な仕草で、当時としては格別のゴージャスな生活振りをわれらに誇示したのだった。 それに引き換え我が家は教師をする父親の薄給もさることながら、一家五人には極貧生活が強いられていた。 当時の食…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《85》

石舟斎役にぴったりだった故藤田まことさん 夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(11) 上泉の直弟子たち ⑧ の2【柳生は當御家へ召出されて、此亦弟子の中に品々の所得ある者出で、流の名を改て樣樣にあつかう、】 口語訳 言うまでもなく、この柳生石舟齋宗厳は上…

老いぼれへぼ教師の回想記《88》

表面がセラミックでコーテイングされた熔鉱炉の内部 企業見学レポート=その8 4 新日本製鐵株式会社名古屋製鉄所(1) 名古屋港東岸に面した埋め立て地に187万坪の広大なる敷地を誇る。 一昨日のトヨタ自販の名港埠頭とは目と鼻の先だ。 前身は昭和3…

老いぼれの台湾行《2》

その2=台湾のスクーター 兎に角やたらとスクーターが目立つ。 異常と云っていいくらいに夥しい数のスクーターが一斉に爆音を立てて疾走する。 此処には未だに、企業戦士が健在だということだ。 出勤時刻に遅れまじと青信号の合図と共に間髪を入れない好ス…

老いぼれへぼ剣士の形稽古《5》

日本剣道形稽古心得覚書(5) 一般的な心得 四つ 或る先達の言に従えば、「先先の先」の技にて執り行なう一・二・三・五本目では、仕太刀は打太刀の打突をあらかじめ予知して、それを外して勝つの意味なのだとおっしゃる。 また「後の先」にて執り行なう四・六…

うらなりの記《87》

母への想いー(2) 『母の思い出』 ①自分の性分が根暗で陰湿なのは、多分あのときの体験に根付くことかもしれない。 天真爛漫にして純真無垢であるべき少年時代に、いったい何があったのだろうか。 終戦前後のあの当時、わたしの 家族は 池田町 で借家住ま…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《84》

疋田文五郎 夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(10) 上泉の直弟子たち ⑧の1 【其中に疋田文五郎、戸田清源、柳生但馬、小笠原玄信と云う者印可を取たり、疋田は兩國筋に住居して指南し、其流派はびこりて品々に分れ、種種の流の名あり、】 口語訳 その中にあっ…

老いぼれへぼ教師の回想記《87》

わが家のボーンチャイナ(?) 企業見学レポート=その7 3 株式会社ノリタケカンパニーリミテット セット価格にして12万円に及ぶノリタケボーンチャイナに代表される高級洋食器メーカーである。 製品の51%が輸出向きと海外志向が極めて強い。 既に、…

老いぼれの台湾行《1》

その1=台湾の犬 極めて例外的に鎖につながれた犬らしき存在をこの目で確認はしたが、概ねと云おうか殆どの犬君たちは何らの束縛とてなく自由奔放に放し飼いされていた。 犬君たちにとっては台湾国は天国のような住み家に思えた。 観光客が行き交う街中で…

老いぼれへぼ剣士の形稽古《4》

日本剣道形稽古心得覚書(4) 一般的な心得 三つ 太刀の形で、間合いに入ってから打太刀は機を見て打つとある。 此の機を見て打つの意味は、 ❶ (先ず打太刀が攻めの気勢を示す) ❷ (仕太刀は攻められて心が動き技を出そうとする) ❸ (打太刀はその出頭…

うらなりの記《86》

母への想い-(1) ① 私の母への想いを二つのエッセイに託したのである。共に(財)石川県教育文化財団の呼びかけに応募したもので、その前段は『語り継ぐ』戦後六十年 九十三人の証言=北国新聞社出版局の二百九十五㌻に収録される。 以下に掲げる『母の思…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《83》

飯篠長威斎ゆかりの香取神宮 愛洲移香ゆかりの鵜戸神宮 夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(9) ⑦ 【上泉は世間の流にすぐれて所作上手にて、道理も向上なるによりて諸人信仰す、初めは神刀流なれども、所得の事有って神陰と流の名を改めて、諸國を修行して、後…

老いぼれへぼ教師の回想記《86》

加賀藩 銀札 五匁 寶暦五年 企業見学レポート=その6 2 株式会社東海銀行(2) 引き続き、新入社員教育を中心にした研修体系の説明があったが、細大漏らさず網羅されたその全容には驚くばかりである。 高卒新入社員から支店長に至る各階層での研修会体系…

老いぼれへぼ剣士の形稽古心得《3》

日本剣道形稽古心得覚書(3) 一般的な心得 二つ 木刀を携えて舞いを舞うではない。真剣そのものに、しかも誠意ある態度で臨場感を演出すべきと思う。 打ち間まで入って打突部位を打突箇所 で大技で振り抜き、寸止めを敢行する。 云う所の一拍子の技が要求…

うらなりの記《85》

健気に佇むお地蔵さん 高橋家次男=鉄二家の人たち(7) 玄関先に佇む孫との共同制作になる手製のお地蔵さんが、家族のみんなに“お帰りなさいお疲れさん”と和やかに告げている。 この石地蔵に鉄二の切なる想いが全霊魂が乗り移って生まれ変わったのである。…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《82》

前橋市上泉町 上泉秀綱像 夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(8) 上泉伊勢守秀綱の登場 ⑥【秀吉の天下を治め給ふ時分にあたって、鹿島の生れに上泉伊勢と云う者有りて兵法中興の名人なり、夫迄日本に有る流には、鹿島流、香取流、神刀流、戸田流、卜傳流、鞍馬流…

老いぼれへぼ教師の回想記《85》

旧東海銀行本店 企業見学レポート=その5 2 株式会社東海銀行(1) (複雑怪奇なる離合集散を繰り返し、こんにちは三菱東京UFJ銀行へと再編される) あの当時、荒木人事課長は冒頭の挨拶で銀行業務に占めるコンピューターのウエイトたるや計り知れない…

老いぼれへぼ剣士の形稽古心得《2》

日本剣道形稽古の心得覚書きー(2) 一般的な心得(1) 1 一つ 帯刀姿勢より摺り足にて三歩前へ出るとき、一歩二歩と比較的速やかに体を進めればよいが、抜刀しながらの三歩目は窮めて慎重なる細心の注意を払いながら蹲踞姿勢に入るべきだと思う。 立ち…

うらなりの記《84》

高橋家次男=鉄二家の人たち(6) 双親忠勝・としのDNAまさに継承せり。 三年前胃癌発症、金沢国立病院にて摘出手術を受けるも多臓器への転移著しく取り分け肝臓への転移が致命的損傷となってしまった。 傍目には、近隣の私設病院での初期発見が適切に…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《81》

愛用する手製の袋竹刀 103センチ630グラム 夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(7) ⑤【治世武士の嗜と成りて、木刀革袋などにて互の了簡を合はせ試みる事、兵法のならひと成りて、隙ありの浪人等朝夕工夫鍛錬して、所作にかしこき者は、自ら他の師とも成り…

老いぼれへぼ教師の回想記《84》

企業見学レポート=その4 1 トヨタ自動車工業株式会社(4) 次いで、工場見学に接したが、当初はエンジン部門を生産する上郷工場を予定されていたが、都合で急遽高岡工場に変更された。 よって、カローラ、スプリンター、ターセル、コルサの生産ラインを…

老いぼれへぼ剣士の形稽古心得《1》

日本剣道形稽古心得覚書きー(1) よわい七十半ば過ぎゆえ丁々発止と互いに打ち合うことはだんだん敵わなくなった。 むしろ、形稽古に今まで以上に関心を寄せるべきだとおのれに言い聞かせている昨今なり。 わが身なりに形を稽古する上で、心得て置いた方…

うらなりの記《83》

2010年10月14日 愛媛県四国中央市にて燈籠に火がともる 高橋家次男=鉄二家の人たち(5) わが実弟高橋鉄二は平成二十二年(2010年)十月十四日午前七時十八分金沢済生病院三0八0号室にて逝去に至る。 享年七十二であった。 妻順子、長女直美…

老いぼれへぼ剣士の夕雲考《80》

干戈(カンか)-盾(たて)と矛(ほこ)のこと 夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(6) ④ 【近代八九十年此方、世上は靜謐となり干戈自らやみ、天下の武士共安閑に居眠りする樣に成り行て、戰場に臨で直ちに試み習ふべき樣なければ、責めては心知る良友に相對し…