老いのひとこと

         無断掲載

衆議院の三つの補欠選挙は何時もは旗色が芳しからざる立憲の下馬評がどうしたことか堅調で新聞各紙事もあろうに読売までもが三つ共々優勢であろうと伝えおる。

それもその筈、裏金問題で煮えくり返る此のご時勢に一番の旗振り役を立派に勤めた当然のご褒美だろうが喜ぶなんて飛んでもない。

”捕らぬ狸の皮算用“―糠喜びにでもなれば笑いもだ。

斯くなる時にこそ慎重なる自制心あるべし、自重の上に自重とすかさず辻元副代表が戒める場面には微笑ましい。

何よりも素人目に映った変事は小沢一郎議員が島根へ応援に入った事。

以前には煮え切らない泉代表に“お前なんか辞めて仕舞え”と辛辣な言葉を吐きつけた不調和音の当のご本人が随分変容された。

同じように”発信力が不十分だ“と代表の資質に不満をぶち捲いた蓮舫議員はあちらこちらで熱弁を振るう。

険悪な党内事情から柔和な協力体制が醸し出された雰囲気が何よりも有権者には安堵感を与えた。

立憲民主党の党内融和と結束度が好感を生んで補選優勢の大きな要因に繋がったような気がしてならない。

 

斯くなる上は元総理森喜朗が泥を吐くまで追及の手を緩めずに金権腐敗政治の根源を完膚なきまでも徹底糾弾し晴れ渡った美しい国に日本国を創り替えねばならない。

 

其の余勢をかって次なる総選挙で快挙を遂げ政権交代を確と手中に収めて欲しいものだ。