2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

下手糞老いぼれ剣士のルーツ《7》

五世の祖父大橋喜ヱ左衛門が文政八年十二月に作成した先祖由緒一類附帳が、今手元にある。 随所に虫食いが著しく一部に判読不能の箇所もある。わたしには掛買いのない 古文書なので保管に細心の注意を怠ってはならない。 利治より永久移譲を仰せつかったわけ…

下手糞老いぼれ剣士の夕雲考《6》

針谷夕雲と小田切一雲が編み出した無住心剣は日の目を見ることなくこの世から敢え無く消滅した。 でも、その時代の大きな流れに恰も逆らうように挑戦状を突きつけた英断は実に尊いし高く評価されてもよいことだ思う。 依って、このわたしが稚拙で果敢無い論…

下手糞老いぼれ剣士のため息

Everythingよ エヴリスイングよ すれ違っても いくら繰り返し繰り返し すれ違っても めぐり合うことはない めぐり合えることは在り得ない 何ゆえならば 生きる方向が相容れないのだよ 生き方が正反対なのだよ 生き様が気に入らないのだよ Ever…

老いぼれへぼ教師の回想記《6》

愛鳥モデル校の名を穢す破廉恥すぎる行為に背筋が寒くなる。さぞかし今日的マスメデイアの手にかかればスキャンダル事件として大見出しで素っ破抜かれは必定、懲戒処分は免れようがない。 それにしても、敢えて斯くなる醜聞を自ら告発し、公にしなければなら…

下手糞老いぼれ剣士のルーツ《6》

わたしにとって五世の祖父に当たる大橋喜エ左衛門の父親は医者たる中村久兵衛であり、母親が加賀八家の筆頭家老本多家の家来を相勤める和泉丹右衛門という武人の妹であったのだという。 そこへ以って、五世の祖父大橋喜エ左衛門の姉上が、この和泉丹右衛門の…

下手糞老いぼれ剣士の夕雲考《5》

余り聞いたことも少ない江戸時代の剣客針谷夕雲をクローズアップするために縁も所縁もないオバマさんにご登場願ったわけなのです。 その夕雲の剣の理を綴った弟子一雲の著「夕雲流剣術」に行き着くまでの繫ぎの部分に甲野善紀先生やら小川忠太郎先生や鈴木大…

老いぼれへぼ教師の回想記《5》

311被災地における地縁集団というべきコミュニテイー社会の絆の強さがよく話題となり国際的にも日本人の公序良俗の善さとして評価されていた。 昭和三十年代の此処菊水の地は家屋は萱葺きを旨としていた。屋根の葺き替えには集落上げて善男善女が参集し無…

下手糞老いぼれ剣士のルーツ《5》

九世の祖父=大橋源左衛門ー八世の祖父=実子大橋覚兵衛ー七世の祖父=実弟中村伊兵衛ー六世の祖父=実子中村久兵衛(藩医?)-五世の祖父実子大橋喜エ左衛門までの凡そ二百年間、かろうじて血縁を維持し得たとはいうものの一時士分から外れ医道の道へと反…

下手糞老いぼれ剣士の夕雲考《4》

311大震災を与謝野大臣は神の仕業だと明言を吐いた。まさに同感だ。 神の逆鱗に触れたと言った方が正しい。 人間の傲慢さ、人間の飛びっきり優秀な頭脳で大自然の摂理をねじ伏せた其の傲慢さに対し神は怒り狂って人間の愚かさを諭し給うたのだ。 原発への…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

信篤道場様の文中にて真剣を用いての形稽古のお話をお伺いしました。 流石だと感じ入る次第です。この域に到達してこそ真の「剣の心」が見えてくるのかもしれません。 真剣にて形を打つときにはテクニックではないと明言されていました。まさに双方に「剣の…

老いぼれへぼ教師の回想記《4》

「内川の郷土史」912、913ページに掲載される菊の写真は当該史の執筆者でもいられた金沢大学薬学部の木村久吉先生の説に従えばリュウノウギク(竜脳菊)であるとのことであった。 当時、金沢大学理学部教授でいられた熊野先生に鑑定依頼した結果得たの…

下手糞老いぼれ剣士のルーツ《4》

わたしのご先祖さまが弱小なる戦国大名とはいえ其の家老職にあったとは、些かどころか大した驚きの感を禁じ得ない。 本来なら、今少し詳細にその間の事情を究明して然るべきとは存じる次第だが 何分探究心薄弱で素養もない身、おまけに体力気力も萎えて如何…

下手糞老いぼれ剣士の夕雲考《3》

何か得体の知れぬ魔物が政権交代劇の開演を告げたのだが、三文役者のドタバタ劇を見せ付けられ皆げんなりして幻滅感のみを味わされた。 武士に二言はないと言うではないか。余りにも言葉が軽いのです。切腹を免れた代わりに自ら政界引退を決意したかに見せて…

老いぼれへぼ教師の回想記《3》

此処で私は一体何を言いたいのか。 食い物にかかわる何やらは一生忘れないということなのか(些細なことだ)、九死に一生を得た命の恩人に対し敬虔なる配慮をいたすべきという事なのか(当たり前の事で当然過ぎよう)、それとも分別を怠った若気の過ちを悔い…

下手糞老いぼれ剣士のルーツ《3》

下手糞老いぼれ剣士のご先祖様が、この歴史上紛れもなく実在した証を、この手で掴んだときの無上の感慨は忘れがたい。 九世の祖父大橋源左衛門と八世の祖父覚兵衛の両名が仕えし主君・大垣城主伊藤長門守祐盛と彦兵衛盛正の遠き遠き末裔たる小松市在住の伊藤…

老いぼれへぼ教師のつぶやき

五十数年来の知己から音信とどく 甦った微かな記憶に微かな鼓動とぬくもりを感じ取る 隔世の想い今新たにする

下手糞老いぼれ剣士から少年剣士へ《下》

真面目に黙想に取り組み「剣の心」を鍛えましょう 蔑ろにされた武道精神をせめて此の静座の一時によってより戻さねばならないのじゃなかろうかと考えるのです。 極言すれば、それを蘇えさせる唯一の機会であるのだとも言えないでしょうか。 沈思黙考して無言…

下手糞老いぼれ剣士から少年剣士へ《上》

真面目に黙想をして「剣の心」を鍛えよう 道場によっては正座と静座とが紛らわしいので静座とは呼ばずに黙想と言い表わしているところが多いようです。 全日本剣道連盟の定めでは黙想ではなく静座と言う方のが正しいらしい。 ましてや、黙祷とか瞑想と称して…

下手糞老いぼれ剣士の夕雲考《2》

時々刻々と世は動いている。止まることを知らずに動いた。渦中の人オサマビンラデインはこのオバマの手で抹殺された。 これは決して本位ではない。許されることではない。 歴史に汚点を残してしもうた。何が何でも、合法的な裁断に待つべきであった。 オバマ…

下手糞老いぼれ剣士からの箴言

ナンセンス ナンセンスってどんな意味・・・知ってますね 徒労なんですよ 徒労ってどんな意味・・・まさか知らぬはずなし 老いぼれていても心は腐ってはいません! そんな日本人になりましょうよ お互いに日本人同士じゃありませんか あなたも日本人、わたしも…

下手くそ老いぼれ剣士の箴言

悲しみべきか哀れむべきか。この国を挙げて国難に対処しようというこの時においてあなたたちは一体何を成さんとしているのか哀れむべきか悲しむべきか、わたしは不可解なり。 わたしは老骨に鞭打ってスコップを携えて参上したい。拙宅の二階の空き間を潔く提…

老いぼれへぼ教師の回想記《2》

わたしは自慢こきは大嫌いだ。これは自慢話ではない。自慢話であるはずもない。 新参者が与えられし使命を懸命に果たしきろうともがき切った結果に過ぎない。 文部大臣賞の勲章の重みがその後の彼らの人生に如何なる意味合いがあったものか、それは・・・ 自…

下手糞老いぼれ剣士のルーツ《2》

勿論その間、わが大橋源左衛門は主君と行動を共とし当然のこととして家老職としての手腕を遺憾なく発揮したであろうことはいうまでもない。 処が、そこのところが最も知りたき事柄なれど如何にせん、これを解きほぐす手立ては今のところどこにもないのである…

下手糞老いぼれ剣士の夕雲考《1》

針谷夕雲と小田切一雲は無住心剣を編み出したが世に根付くことなく消滅した。それにしても「相抜け」の術技は特異な剣の理であった。 息の根を止め合う双方が共に生還する。まさに時代に逆行する異端の剣客であった。 この人物を鈴木大拙が評価した。その間…

老いぼれへぼ教師の回想記《1》

退職して十五年が過ぎた。昔を思い出しながら渡り歩いた勤務校でのエピソードのいくつかを綴ってみた。 今昔の感をあらたにしている。わが記憶の片隅にそっとして置けばよいものを敢えて公けにしてしまった。やはり未曾有の出来事、311大震災が切っ掛けと…

下手糞老いぼれ剣士のルーツ 《1》

下手糞老いぼれ剣士のルーツを辿ることにしました。決して作り話ではないはずです。 ほんまかいなと疑念の目で見られても仕様がない事かもしれません。何せ3000石の家老級の武家であったものがいつの間にか哀れにもわずか20俵取りの足軽にまで凋落して…

下手糞老いぼれ剣士から少年剣士へ

この前の試合で気付いたことです * 練習時 1 切り返しの振りかぶりが小さいです。打つときは左のこぶしが面ぶとんの上まで大きく振りかぶって、自分の視界から完全に消え去るまで振りかぶって行うべきです。 大きく強く打てるようになったら、次に早く打て…

下手糞老いぼれ剣士から少年剣士へ

今日のお稽古を見てじいちゃんが気付いたことです。すぐには直せませんがすこしづつ直して行ってほしいで す。反省しながら少しづつ直してゆけばよいのですよ。 撞木足(左の足の向きが前を向かずに斜め向きの足)はいけないよ。・・・左の膝頭を右のひかが…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

犬の遠吠え 遠くで何かを訴えている 誰も聞く耳を持たない 知らぬ存ぜぬとそっぽを向く 疎んぜられ蔑まれ一顧だにされない それでも何かを訴え哀願している 負け犬の遠吠えのようにも聞こえる まさに負け犬の遠吠えだと皆がせせら笑う 異端視され忌み嫌われ…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

311大震災と剣の理 想定外の大地震が未曾有の大津波を齎した。二万有余の尊い人命を奪った。 地震予知連絡会議なるものがあって学識経験者や各種研究機関の代表者が叡智を集めて地震の予知を図り万全の対策を講じていたのだ。 岩手県田老町は過去の津波惨…