2022-01-01から1年間の記事一覧

老いのひとこと

自称額四峠で自家採取した陶土に額四土と命名し重宝しているがやはり粘度不足でひび割れを来たすのです。 それで白土粘土を混ぜて用いれば極めて独創的な逸品に仕上がったのだが致命的な裂け目が生じ目下筆立てとして供用している。 ならば最初からのやり直…

老いのひとこと

今どき自家製の樽漬け漬物を仕入れているご家庭は都会では余り類を見ないらしい。 家内はいつもぶつぶつ口説きながらも我が家特製の漬物作りに精を出す。 何と四樽の漬け込みが完了した。 素材を作るだけのわたしと見事なる分業が成り立つのです。 *白菜の…

老いのひとこと

今は雪に閉ざされ雪解けを待つしかない。従って針の筵のような石踏み修行は暫しお預けだ。 持病への不安、人との絆の縺れへの不安、生きる事への不安、身の回りの諸々な煩悩等々の苦しみや恐れから解放されたい。 自力で脱出したい非力ながらも自分の力で心…

老いのひとこと

今日は雪道へ踏み入る、ワダチの後を辿るがなかなか容易ではない。 滑る足でバランスを保とうと全身をコチコチにして力むばかり。 車が来れば雪だまりを行くが最早歩けたものじゃじゃない。 シャーベット状の湿雪に足を取られ数歩たりとも進めない。 脚力劣…

老いのひとこと

19日に初雪、とうとう来るべきものがやって来た。 45寸ばかりのべた雪、さあ除雪隊の出動だ。 なんと隊員は一人だけのそれも老頭児なのだ。 待ちに待った初仕事、喜び勇んでいざ出立だ。 上下雨合羽に身を包み遠慮がちに小回り利く小さなスコップ持参のお…

老いのひとこと

無事九体が焼き上がった。 他人様のモノと見比べれば何かしら野暮ったく見すぼらしくもあり引け目を感じてしまう。 お隣さんの大根の育ちの良さと勢いの好さに少しく気落ちするのと同じことのようだ。 他人の秀作と比べてみても仕方がない、おのれの駄作はそ…

老いのひとこと

無断掲載 石踏みの修行道場の直ぐ近くに真宗大谷派の超願寺と云う洋館建てのお寺さんがある。 その寺の掲示板にとても面白い文言を見付けた。 【努力と云うのは実は他力の計らいだ】とある。 つくづく眺めるにつれ成る程と頷くのです。 おのれ自身が艱難辛苦…

老いのひとこと

まだ雪がなかった日のこと。 早寝早起きは三文の得とは言え此の時期はさすがにエラくて大層だ。 外は真っ暗闇で強風がふゆーふゆーと唸るが雨の気配ない。 それでも出立を決意し自転車に跨る、ギアを落として煽られないよう万全の注意。 先日の生温い向風で…

老いのひとこと

とうとう来るべきものが襲い掛かるが準備を整えた筈だ。 母方の祖母村本重が80歳の生涯を終えた年にわたしは運転免許証を取得したことを確と覚えている。 調べてみれば昭和42年1967年のことである。 長男が授かった其の翌年になる。 然すれば運転歴が55年と…

老いのひとこと

朝顔の花は朝咲き其の日の内にしおれてしまい決して翌朝に再び咲くことはない。 花期短命の朝顔に比し先日発見したホットリップスことチェリーセージは長命の類で春から秋まで咲きつづけると云う。 我が荒ら家には見るからに相応しくはない胡蝶蘭が厚い手当…

老いのひとこと

無断掲載 隙間風に怯え凍える思い募らせる我が身ではあるが人並みに炬燵があり余程寒ければエアコンとて動かせよう。 ニュースで見る此処最近のゲレンスキ―を拝顔すれが無精ひげを蓄え少しくやつれたご様子に加えて殊の外悲痛なる形相でいられる。 弱冠四十…

老いのひとこと

道行かばそこらここらで散見する此のお花は何と呼ぶのだろうか。 2センチばかりの花の色がくっきりと赤と白に峻別される此の変わりし植物のお名前を調べようと思いつつも月日だけが流れた。 先日のこと額新町の花園を囲うお宅の御かみが庭木の剪定を為さる場…

老いのひとこと

無断掲載 我が家に入る新聞の三面記事ではない三ページ目に目を引く記事を見付けた。 東大の石田あつし教授に川田記者がインタビュした収録記事【反撃能力保有しても安全高まらない】にハッと目が行った。 北朝鮮や中国は恐ろしい国だから日本国民の命と暮ら…

老いのひとこと

四角香炉の四脚の一つが素焼きの前に外れて補修するすること二回辛うじてくっ付け旨い事に素焼きが叶いしめしめと安堵した。 ところが迂闊にも施薬の際に危うい脚部を持って浸せば懸念が的中しポロリとやってしまったではないか。 万事休す、諦めの嘆息を吐…

老いのひとこと

無断掲載 「最後の忠臣蔵」を見た、とても面白かった。 役所広司の絶妙の名演技にただただ魅了された。 作り話にしろ真実味溢れた綱吉治世下の江戸時代にすっぽりとタイムスリップし思わず息を呑んでしまった。 本懐を遂げた赤穂浪士は自害し果てるが其の中…

老いのひとこと

公園の奥まった箇所には近くの園児たちが円陣を組んで外遊びに興ずる。 わたしは何時ものように片隅の石畳の上で一人遊ぶ。 或る種の修行に似た心境で無心で打ち込めば遠き彼方に居た筈の幼児たちのざわめきが何となく耳元近くで聞こえる。 今日の吾輩の聴覚…

老いのひとこと

農作業雑記 其の一 入れ歯世帯にはもう沢庵ポリポリは敵わぬことは能々承知の上、今年も青首を引っこ抜き水洗いし軒下に吊るした。 身に沁み込んだ冬支度の慣わしに従い今年は10本だけに絞り込むことにした。 やはり冬の朝餉に糠漬けタクワンがなければ如何…

老いのひとこと

週間予報には小傘マークが数珠つなぎだ。 今にも降り出しそうだが何とかもって欲しい。 草履履きの出で立ちで颯爽と家を出た。 ところが矢張り願懸け鳥居の辺りから当たりはじめ次第に雨脚早まりとうとう横殴りの本降りだ。 付いてない傘も差せない突風が舞…

老いのひとこと

金のやり場の無いような年寄りも居ようが医療費二割負担に悲鳴を上げる輩も此処に一人ござっしゃる。 想えば両親から戴いた此の五体をぞんざいに扱ったばかりに健康を害し医者通いの御身と相成ってしまった。 我が親たちに申し訳が立たない、済みませんでし…

老いのひとこと

天下のソフトバンク社を地方の一ケーブル社が喰うた。 指定の期日に一台の大型電気工事車両がやって来た。 生憎の氷雨の中たったお一人の技師はボックスに入り操作盤を自由に操り上下左右に動き周りながら電柱の配線に手を施す。 吹き晒しの雨の中此れぞ天職…

老いのひとこと

予報通り寒気団が南下しいよいよ冬到来だ。 おまけに生憎の小雨模様だが風がないので外へ出る。 雲水気取りで永平寺草履を突っ掛けお出掛けだ。 車こそすれ違うがさすがに今日はゆく人来る人おらず独りゆく。 鳥居の前で祈願し裏道に入れば老婆なく藤袴も姿…

老いのひとこと

130台であった血圧がここ2か月ばかり150台を維持したまま高止まり感を呈する。 前々回の計測で些か肝を潰したのだが直感的に思い当たる節が一つあった。 窓口負担が二割となるのを機に不要と思しき投薬数を自発的に減らすように申し出た、家計負担削…

老いのひとこと

太平洋高気圧がデンと居座り其の縁を巻くように南風が列島を縦断し白山連峰をも乗り越え此処金沢の街中を吹き荒ぶ。 高尾の山を吹き下ろす生温い烈風が向風となり自転車の前進を阻む。 最ローギアにて辛うじて公園に辿り着き朝の体操をやり終えた。 行き交う…

老いのひとこと

無断掲載 今日の地方紙に和田秀樹先生の特集記事が載る。 あたかも痛快無比な勧善懲悪ものを読むが如く溜飲が下がる思いを味わった。 西洋医学近代医療の粋たる東大医学部ご出身の医師ながら数多の同僚や同業の医療従事者を忌憚なく完膚なきまで扱き下ろす。…

老いのひとこと

無事に焼き上がるように手を合わせたお蔭だろう九体が事もなく窯出しされた。 *気に掛けた額四陶土の円筒花瓶は痛々しい亀裂の溝を覗かせながらも割れずに済んだ、透明釉でお化粧してやろう。 *乾燥時に高台の足の一つが外れて俄か補修した香炉の四脚も揃…

老いのひとこと

翌日撮影 絶好の秋日和、いつもの道のりを何の能もなく往く。 三精霊に敬禮を施し戦友のメロデーをハミングしながら気力を鼓舞する。 公園では二つの用件を済ましスズメのお宿を覗き見しながらチュチュと挨拶かわせど此処のところ全く姿なし。 仙台から転校…

老いのひとこと

老いのひとこと

俄かに自公國連立政権の話が飛び出した。 自民と国民の両幹事長が密かに腹の探り合いをしたのだと云う。 恐らくは密談が成り立ったのあろうホットなニュースが一人歩きし始めれば各党党首は慌てて否定はするものの玉木さんの目は口程に物を言う通りしてやっ…

老いのひとこと

馬替地内の道路わきには雑草に混じり野葡萄が自生する。 実が色付き始めた或る日、あるじなき其の一枝を繁殖のため失敬した。 根元に近い頑強そうな部分は背戸の地面に差した。 残りの中細部分は水差しにして空き瓶に収めた。 ものの説によれば二週間もすれ…

老いのひとこと

無断掲載 小3の孫から「じいじもちゃんと日本を応援してますか」とうながされる。 実を申せばどうも食わず嫌いの類でサッカーには今一大きな興味を抱こうとはしなかった。 孫にはそうとは言えずに「日本が勝ってよかったね」とメールする。 直近には支持率低…