老いのひとこと

道行かばそこらここらで散見する此のお花は何と呼ぶのだろうか。

2センチばかりの花の色がくっきりと赤と白に峻別される此の変わりし植物のお名前を調べようと思いつつも月日だけが流れた。

先日のこと額新町の花園を囲うお宅の御かみが庭木の剪定を為さる場面に偶々遭遇した。

手入れの行き届いた花々を愛でながら感謝の意を伝える。

ちょっと気が引けたが此の木の一枝を挿し木にしたいと所望いたせば容易い事ですよと1株引っこ抜いてくださったのです。

予てから欲しかったあの赤白花に違いない、早速鉢に植え替えた次第だ。

頑強な植物らしく二三日で根が動きしおれた葉も生き返ったようだ。

屁糞カズラに盗人ハギ、それに野ブドウと此のチェリーセージ俗名ホットリップスが殺風景な垣根に色を添えて呉れる日も近かろう。

憶えにくい花の名だが燃ゆる思いを秘める賢人と言う花言葉がとても気に入った。

お気に入りの一つに加えましょう。