2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

下手糞老いぼれ剣士の独り言

タイトル、下手糞老いぼれ剣士はいかにも捨て鉢的で自嘲気味だ。取分け老いぼれはよくない。 今日の犬の散歩はいつもより早かった。旧年中には時折お遭いしていた、大正6年生まれの大翁に今年初めて遭遇した。 拝顔できた喜びの気持ちをお伝えして暫しの歓…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

26回目の投稿になる。いつの間にか日課と成った。果たして何の意味があるのか。人のためではなく己のためか。いや己のためではなくやはり人のためなのだ。今のところよくわからない。そのうち解かってくるのかもしれない。 解かったときにはこのブログを続…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

尚道館日曜会稽古、意気高し (自戒の念を込めて更なる有効活用を期す) 日ごろ剣道を教えていただき感謝しております。 切り返しと正面打ちだけの基本稽古は魅力たっぷりです。 愚直なまでに基本線を貫き通す姿はとても立派だと存じます。 此処尚道館は平成…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

余韻を俳句にしました 匂うほど 八重山吹や 咲き乱る 金網を よじ登り咲く やまぶきか やまぶきに いろどり添える 異人さん

下手糞老いぼれ剣士の独り言

国際理解のもどかしさ 朝の散歩で通りすがりに目にする綺麗な花が、いつも気掛かりでしようがなかった。たまたま、昨日ネット図鑑で調べてみるると八重山吹とわかった。 今朝も同じコースで黄金色に輝くこの花に近づいた時に、向こうより歩み寄る外国人と思…

下手糞老いぼれ剣士の息抜きです

水戸・東京行き=後編 その参 皇居東御苑と靖国神社にて 水戸駅北口九番乗り場より、午後一時発のJR高速バスにて東京駅日本橋口へ向かう。二時間半くらいの道程だ。料金は二千八十円で電車の半額で済んだ。 皇居東御苑へは徒歩にて十五分、大手門より入る。…

下手糞老いぼれ剣士の息抜き

水戸・東京行き=中篇 今回の311大地震が好文亭や弘道館に残した被害の情景をユーチューブが動画で配信していた。幸いにして大破とまでには至らなかったが随所に痛々しい爪痕を残している。 幕末期、弘道館ではそれは厳しき修業に明け暮れて、一方ではその…

下手糞老いぼれ剣士の息抜き

311大地震は武道の聖地鹿島神宮に佇む高さ10メートル重さ100トンの大鳥居のみならず居並ぶ60基に及ぶ石灯篭をなぎ倒していった。 大自然の猛烈なる威力は武神をも冒涜した。 何年か前に鹿島の森に憩うたことがありました。 水戸・東京行き=前編 …

下手糞老いぼれ剣の独り言

小手抜かれ 真っ向切り裂け ああざくろ (お見事な小手抜き面を頂戴する。脳天が真っ二つに裂けた。まるでざくろのようです。ざくろは秋です。) 一の太刀 拙劣なれど 鬼あざみ (身を挺して打った捨て身の初太刀は外れたというものの薊の刺のように相手には…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

十二月二十三日の出来事 武道館にて、稽古納めに参集す。下座の末席で待機する最中に、一人の若者が駆け寄り平伏すようにして稽古を願い出る。 余を何者と勘違いしたものかと勘繰ったが垂れにはK市立S中とある。 名もなき老いぼれの前にて両手を付く、その…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

末岡敬正先生を偲ぶ=後編 東京電力が原発汚染水を断わりなく太平洋へ垂れ流したことが国際的にも問題視されたわけなのだが、考えてみれば先生のお名前を無断でインターネット上へ流した事は軽率さの謗りが免れないと判断するに至り即刻奥様へ事後承諾を願い…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

末岡敬正先生を偲んで=前編 此の歳まで曲がりなりにも剣道の真似事を享受できるのも、此の末岡先生のお陰なのである。随分昔の事には違いはないがわたしにはほんの少し前の出来事として思い返される。・・・ ましてやブログとやらをもてあそぶ此のわたしを…

下手糞老いぼれ剣士から少年剣士へ

真剣(しんけん)な眼(まなこ) 真剣な眼 大きく見開いた清く澄み切った眼 純心で一途(いちず)な眼 その眼は無の心そのもの 誠意(せいい)に満ち溢(みちあふ)れた眼 そんな人間だけが持つ誠(まこと)の眼 その人の誠だけが見事に凝縮(ぎょうしゅく)している生きた…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

鹿島神傳直心影流を学ぶ 鹿島の地は戦乱の往時には日本国の武道大学ともいわれたので、全国の優秀な武術を志す修行者たちが数多く集まっていた。 余りにも強力な集団だったので武田信玄はこの地を自分の配下にいれて武田軍に肩入れさせた。従って、徳川家康…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

松岡源七剣士を偲ぶ 古武士然とした風貌、控えめな佇まいで決して自分色を表にはしない。寡黙でおべんちゃらを告げることを知らない。 飄飄ろうろうとした体捌きから応じ返す剣捌き実に絶妙。 よわい九十を超える小兵なるご老体ではあるが、俊敏なる動きで打…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

ランニングのこと 額谷ふれあい体育館、午前9時開館と同時に無人のフロアをひた走る。 走るといっても軽きジョギングに過ぎないが、いわゆるナンバ走法にこだわりながら試みる。 でも、それによって歩幅を大きくしょうなどという魂胆もなく目論見すらない。…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

すたこらえっこらさと走る 週三日月水金、開館時刻を待って道場をひた走る。 座禅ではなく走る禅、とり合えず私は走禅と名付けている。走るとはいえ疾走するのではない。 沈思黙考の中、小走りにからだを動かすだけである。呼吸を整えながらからだを移動させ…

下手糞老いぼれ球児の独り言ーその2

* 額谷に 虹架かりてや 大飛球 [七瀬川が刻む渓谷が額谷に他ならない。季節を問わず此の川筋に沿って山霧の発生を見る。低く垂れ込めた霧のような雲が何時とはなく取り払われてゆく その矢先に大きな虹が出現するのである。そして 我らが打球があたかも渡…

下手糞老いぼれ剣士より少年剣士へ

Aくんのつぶやき 今流行(はやり)のツイッターのようにつぶやいた 時計を見上げてつぶやいた 時計に向かってつぶやいた 時計の中に入ってしまった自分に向かってつぶやいた ××時になったら“家に帰るんだ”とつぶやいた 雄叫(おたけ)びだけが充満(じゅうまん)…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

挫(くじ)けそうになってしまう心 弱(よわ)い心 在(あ)ってはならない心 在(あ)らざる心 非(ひ)なる心 正しくない心 間違っている心 悪い心 道理(どうり)に合わない心 さぼりたい心 ずる休みをしたい心 逃げて帰りたい心 このような挫(くじ)けてしまいそうに…

下手糞老いぼれ球児の独り言

の(野)ぼーる(球)を詠む 体育館に隣接して簡易野球場がある。年老いし元球児たちが三々五々玉遊びに興じている。 互いに投げて打って、打球を処理する。浅く守ってゴロをさばき、外野飛球を捕球する。 みな少年時代の往時を蘇えすべく懸命だ。およそ二時…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

素足の効用 素足の上に靴下を纏い靴を履く。当たり前なことながら、やはり締め付け厳しく圧迫感は免れがたい。鬱血感と皮膚呼吸上の窒息感を覚える。 その点、裸足はすっからかんで至って開放的。大地の感触が直に伝わり、地球の温もりや息吹のようなものと…

下手糞老いぼれ剣士より少年剣士たちへ

剣道で学ぶべきこと 何ごとにも一生懸命に全力を尽くすことが大事です。 もともと竹刀は単なる竹刀ではなく真剣そのものなのだと思う所から出発しなてはならない。 そうなんだから、真剣(しんけん)勝負(しょうぶ)で一生懸命(いっしょうけんめい)に全力を尽く…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

先回の続き=直心影流「法定の形」のこと * * * 如何に武神を祭りし鹿島神宮とて、その神官たちに伝承される「一の太刀」は只無条件に単純なる殺戮行為のみを是認するはずもない。 鹿島神傳直心影流の分派に、針谷夕雲と小出切一雲による「無住心剣流」相…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

鹿島神傳直心影流「法定の形」 「一の太刀」を考える 鹿島神宮の祭神は武甕槌神(たけみかつちのかみ)である。此の神様の神話上のエピソードは次のようなことになる。 古事記・日本書紀と言う日本国の神話の中で一番最初に高天原(たかまがはら)なる空間に現れ…

下手糞老いぼれ剣士の独り言

剣の効用 攻めの気勢があってこそ出頭の技が成り立ちましょう。 攻められて、そのあげく窮余の一策として打突挙動の兆しを現わした刹那に鮮やかなる技を仕掛けられてしまう。 お見事なる、起こり頭の技は斯くの如くして成就されるのである。 仕掛け技のみな…