下手糞老いぼれ剣士の独り言

26回目の投稿になる。いつの間にか日課と成った。果たして何の意味があるのか。人のためではなく己のためか。いや己のためではなくやはり人のためなのだ。今のところよくわからない。そのうち解かってくるのかもしれない。
解かったときにはこのブログを続けているか途絶えるかも解からない。


わたしのブログ開設は2009年12月8日である。意図あってのことではなく半分以上はいたずら半分に成したことに成る。
 開けずの門をこじ開けたのは、やはり311大津波であった。生きとし生きるもの皆流された。
 有りと有るものが全て無に帰した。カメラのレンズが冷酷にも克明に写し取り、ブラウン管に映した。
 その時わたしも一切のものをかなぐり捨てて丸裸になろうと思った。そうあらねばならないと決した。そう有るべきだと己を説諭した。
 なけなしの義援金しか募金できないもどかしさをどうしたらよいものか。
 スコップを携えてボランテア救援に応募したとて、この老いぼれでは役立たず足手纏いで返って迷惑だろう。
 拙宅二階の空き間を提供しようと思いついたがマッチングするためには煩雑さも伴いそうだ。
 茨城産の甘藷は五郎島産よりはるかに美味なのだが、それだけでは余りに淋しいではないか・・・
何ら協力に値することをなし得ぬ役立たずの小さき存在に幻滅感を覚えた。
それで、ブログで何もかも吐き出して、すっからかんの丸裸となることが被災された方々に近づくことが許される唯一の策だと判断したのだが、これほどの屁理屈はない。実に馬鹿げている。
でもこれしか、わが身の行動を正当化する方法がなかった。馬鹿な奴が馬鹿なことをやっている。
何にもしないでいるよりも、馬鹿なことであれ何かをしている姿をこの度の被災された方々にも示したかったことになる。