2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのひとこと

歯の定期検診、歯のお掃除の催促状が届く。 歯の激痛に苛む時ならいざ知らず痛くもないのに歯医者さんへ行くのも不本意に感じつつもやはり出向かざるを得まい。 上下二本の入歯の検診も兼ね居るが長らく使うのを躊躇い続けた上の前歯が入歯の用を足さなくな…

老いのひとこと

壁にぶち当たり行き場を失う、「トランプの壁」のようにどうしてもネガチブに捉えてしまう。 一方「アイガーの北壁」に挑戦するは極めてポシチブな意味合いとなる。 壁に取り巻かれ意気消沈したまま右往左往するザマは余りにも憐れではないか。 和田秀樹先生…

老いのひとこと

老朽化した体時計にかこつけて随分長い間さぼりつづけたものだ。 真っ暗だし凍える寒さだし温かい毛布布団が恋しいばかりにラジオ体操を一冬お休みしました。 今朝は空威張りでもよい勇気百倍振り絞って飛び起きた。 家内は既に朝のお勤めに精を出す、東の窓…

老いのひとこと

歩道の雪も消え去ったのでどれどれ様子を覗おうと参ればやはり残雪が辺り一面を覆う。 でも帰るわけには参るまい、思い切って踏み込んだ。 そりゃ冷たかろう冷たい筈だが此れぞ百も承知、お目当ての刺々しい小石ケンケンのコーナーを幾度も行き来すれば流石…

老いのひとこと

似ても似付かわしくはないが其れでも何処となくモクレンの花芽をよく見れば深山に咲くザゼンソウを彷彿とさせる。 姿かたちは全く別様なれど、嘗ての65年むかしの菊水の山里を思い起こす。 そして其処には上野正明君の笑顔が重なり合う。 植物博士の彼からは…

老いのひとこと(54)

( 2016年4月9日発信文より奇なる文言に一瞬ハッとさせられた。 妙典寺の庫裏にて発見した史料の中に津田近三が「十之進の妻と二人の子のお墓の世話をする」のくだりの記述が含まれていたからだ。 我ながら「此れはでかした」と直感した。 津田近三には外…

老いのひとこと

V 如何なる名優と云えども斯くも迫真迫る名演技は為し得ぬだろう。 一箇年に及ぶ心労を堪え忍び憔悴しきったゼレンスキーは放心状態でバイデンの前に佇むや思わず抱き付き余りにも感極まりしものか両の手から力が抜け落ちた。 すかさずバイデンはゼレンスキ…

老いのひとこと

お稽古の行き帰りに鶴来街道を走るのが精一杯の遠出になる。 ところが此処最近は夜間の悪路を走るのが怖い、雨雪がなくても対向車線の車列の強烈なるライトの眩しさに幻惑されると云うより怖くて身が強張る。 思わずブレーキを踏む、後続車を見極める余裕す…

老いのひとこと

考えてみれば此れと云った楽しみ一つあるでなし只いたずらに歳月が流れ去りゆく。 午前中はほゞ一ぱいをつかって外歩き、なにかしら変わりし見聞を探し求めてそぞろ歩く。 その合間を見てはスマホに入るメールに目を遣る日課をこなす。 メールにも相手にされ…

老いのひとこと

枝野さんの頃の衆議院選挙で野党共闘を組んだ日本共産党は大々的に政権交代を表にひるがえし選挙戦を戦ったが枝野立憲共々大敗を喫した。 あたかも明日にも政権交代が実現するような誇大妄想的構想が良識ある中間層の戸惑いを誘うばかりか恐れをなしてみな縮…

老いのひとこと

取材用愛用カメラIXY200の調子が可笑しい。 レンズが半開きで被写体の上下に影が出来る。 寿命にしては早すぎよう、ぶつけても落としても居ないのに欠陥商品ならクレーム付けようと意気込んでカメラのキタムラへ持ち込めば清掃料金1100円で即時に直し…

老いのひとこと

市民課戸籍係への照会事項の返答が電話で返ってきた。 直系血族6親等以外の者には開示は出来ないという。 法律で定められているので如何ともし難いという。 依って遠きに離れた傍系の血族は全くお話にならないと随分高ピシャだ。 如何なる有力者とて出来かね…

老いのひとこと(53)

津田本家の7代津田和三郎近知には子がなく成瀬家から近三なる人物が和三郎近知の元へ婿養子として入った。 養子津田近三は養父和三郎の娘を娶り津田外喜雄と津田饒(ゆたか)の二子を儲けた。 つまりは此の外喜雄並びに饒の両名は少なくとも此のわたくしとは…

老いのひとこと

大阪のかしまし三人孫娘からバレンタインの贈り物が届く。 マスクや塩昆布まで心尽くしの品々に心温まる。 彼女たちとは時折メールでの交信に興じ合い其れは何よりの生きる糧となる。 末っ子の小3はもっぱら縄跳びに夢中で少し前までは前飛びの記録更新に励…

老いのひとこと(52)

霧に閉ざされし山道をさ迷い歩くが今一度辿りし道を逆戻りし元の分岐点に立ち冷静に方位盤に目を遣れば新たなるルートが浮かび上がってきたではないか。 此の水先案内を買って出られた人物が他でもない舟田敏氏である。 妙典寺に鎮座する津田半山の墓に対す…

老いのひとこと

劣勢を伝えられた露軍が此処最近はややぶり返しの兆候ありやにテレビは伝える。 歯止めなく支持率低迷を来たした岸田政権も最近は少しく下げ止まり好転への兆しを素人なりに感ずる。 さすがに政権を取り巻く諸々の関係機関に危機感を共有し始めたのでありま…

老いのひとこと

抹茶を振る舞う連れもなく又また香を焚き持て成す友とてなく天涯孤独をたしなむ輩なり。 斯くなるものが香炉を手掛け焼いたとは恐れ入る。 それにしても外見上の出来栄えは渾身の作と心得え大いに満足もしたのだが実は重大な瑕疵を見付けてしまった。 其の一…

老いのひとこと

外歩きの調子のバロメーターは口の中の乾きにある。 今日は潤っているぞ、絶やさぬようにベロを動かし唾液の分泌をうながしながら歩みをとる。 老人ホームの紅梅の蕾はまだ硬いが微かにほんの少し色付き始めたぞ。 裏通りの大おばあちゃん宅の枝垂れ梅は其の…

老いのひとこと

此の際に医学書を調べれば英語かドイツ語か分からぬが「イレウス」なる専門用語に出くわす。 イレウスは腸閉塞とは意味が異なり腸が麻痺して蠕き(うごめき)運動が停止し腸内のモノが膨張し破裂に至るとある。 絶食と補液でも改善に至らず血行障害が生ずれ…

老いのひとこと

一週間が過ぎたが家内の症状は思わしくなく、依然として喉から大腸迄ゴム管を呑み込んだままの状態で栄養分は点滴で補う入院生活がつづく。 レントゲンやCTで腸内の閉塞状態を見極めているらしいが未だに色よい改善の兆しが見られないのであろうか。 主治…

老いのひとこと

高血圧に高血糖、追い打ちを掛けて高物価に責めつけられれば流石に堪ったものではない。 其処へ以って更なる家内の入院沙汰に追い捲られ生気を失うばかり。 拙い事に医師の忠告通りに節食と減食をおのれに強いれば何のことはないてき面に便が出ない。 まさに…

老いのひとこと

寝ぼけまなこの迷い蜘蛛、真冬とは思えぬ温かさ、ついつい冬眠どころではなかろうと、這い出しおった。 洗面所の流し台に現われた。 余程喉が渇きおったか美味そうに水溜まりにへばり付く。 したたか呑んだか、やおら動き出す、元のねぐらを探しおる。 排水…

老いのひとこと

半身不随の予兆かも知れない、わたしの場合は明らかに右半身に来るに違いない。 右足首に特に痺れが顕著、何処となく厚っぽく浮腫みのようだ。 右膝のお皿の辺りにしこりが在り時たましくしく痛む。 右腰にもしこりが在り張るように鈍痛を覚える。 右腕を上…

老いのひとこと

スマホのラインに着信が入る。 電話番号を知らせろとある。 不気味だ。 恐る恐る開けば見知らぬ「Vito Bormetti」からだ。 何語かは分からない、イタリアかスペインかポルトガル語か。 検索を試みるが出ては来ない。 其れらしき楽団名かフルーツ…

老いのひとこと

如何なる症状で現段階はどのような状況下にあるのか病院からは全く説明がない。 看護師の見立てでは一週間はかかりましょうという。 従って其の間、食事の賄いは自己責任で為さねばならないのは此ればかりは止むを得まい。 ところが早々にも大失策を演じてし…

老いのひとこと

月初めの初っ端からけつまづいたようだ。 夕刻が近付くころ家内は様子がおかしいという。 大事を取って病院へ行くというので南ヶ丘へ連れて行ったが出迎え要請の電話がなかなか来ない。 耳が遠いので電話のベルが聞き取れなかったのであろうか、7時過ぎにな…

老いのひとこと

野暮ったい泥の匂いのする自家製粘土「額四陶土」を用いて六面体の湯飲みを作った。 材料の感触通り如何にも泥臭いのだがわたしなりに評して重厚で野性味溢れた秀作なりと自画自賛したい。 それにしても高級茶は似合わず、そこは安価な煎茶か棒茶が似付かわ…

老いのひとこと

昼食後、疲労の色が色濃く残るが一念発起して長靴を履く。 最大の難所、堀高T字路には多くの車輪で踏み固められ氷の層が敷き詰める。 表層の雪だけをダンプで運ぶ、みな無言で一心不乱に取り掛かる。 見慣れないお方が混じる、よく見ればご近所のぜんけさん…