2023-02-28 老いのひとこと 歯の定期検診、歯のお掃除の催促状が届く。 歯の激痛に苛む時ならいざ知らず痛くもないのに歯医者さんへ行くのも不本意に感じつつもやはり出向かざるを得まい。 上下二本の入歯の検診も兼ね居るが長らく使うのを躊躇い続けた上の前歯が入歯の用を足さなくなっていると言う。 修理も適うが此の際には新調なされることをお勧めすると医師は言う。 萬の単位の高額出費はもう御免、こちらは堪ったものじゃないお断り申した。 年寄りならみんな金持ちとは限りませんよ。 此の物価高に年金目減り、更に追い打ちを掛ける医療費二割負担に益々痩せ細るばかりではないか。 保険の勧誘ならいざ知らず入れ歯の催促めいた勧誘には怖気付く。 この寒空に身も心も口内も凍え付く。 前歯がなくともあと暫し健気に生きねばならない、生きてやろう。 前歯は没収された、歯抜けジジイで好いじゃないか。 笑って過ごそうよ。