2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのひとこと

校下の「長寿のつどい」に今年も参加した。 該当者1100名中今日の参加は112名との事、敢え無く参加を躊躇為された方々の心中を察すれば手放しで喜ぶわけには参りません。 それにしても本日、曲がりなりにも参加の栄を得たことは良と致さねばなりませ…

老いのひとこと

宮腰の魚の口銭に関わる御定書( おさだめがき)を評定した五人の人物の中に今枝民部と前田七郎兵衞にびっくり仰天した。 此の今枝民部は今枝家のご当主今枝近義であり14000石を拝する家老職を務める重臣であって其の地位は実父今枝直恒( なおつね)より引き継…

老いのひとこと

古文書のお勉強会は六回目になるが一向に上達の兆しすら見えない。 全然努力が足りない、やる気があるのかと一喝されても仕方がない。 でも解からないなりにも講義には顔をだし食い入るように耳を傾ける。 難聴疾患を棚に上げてただ拡声器の音が割れて云々と…

老いのひとこと

墓石を切断する巨大な丸ノコ、直径2メートルもあろうダイヤモンドカッターが回転する。 同時に散水機が作動し撒き上がる粉煙や飛び散る火花は掻き消される。 見る見るうちにわが寿陵の底部が仕上がってゆく。 わが終活の一端が殊の外順調にはかどるではない…

老いのひとこと

此の家の主( あるじ)に似たのでしょうか我が家の朝顔は風変わりでへそ曲がりです。 異常とも云える今年のあの猛暑の最中には一向にその気配すら覗わせなかったものがどうしたことか秋の気配が深まるに連れて一気に咲き始めたではありませんか。 誰かさんに似…

老いのひとこと

損な性分なのでしょうか兎に角じっとして居ることが大の苦手。むかしからのんびりと羽根を伸ばすことのできない損な性分なのだ。 いそいそと白菜の苗を仕入れ畑にでる。 案の定、畝間は水浸し今日も裸足が手っ取り早かろうと沼地を滑らぬようにそぞろそぞろ…

老いのひとこと

吾輩は最近とみに挙動不審な態度を呈する さてさて今日の日を以って何事も無かったように始動して好かろうものだろうか 自問する 何か少し可笑しい 尋常ではない普通ではなかろう 正気の沙汰とは思えない 真夏に海の入るは当たり目だがそれが此の齢にして果…

老いのひとこと

教養講座に顔を出す。 教養を身に付けるためのお勉強会なのです。 教養を身に付けた教養のある人と云うのは物知りの博識さんとは違う。 世間の常識に長けた世渡り上手な人でもないとわたしは思う。 そんな教養人のための教養講座なら無意味だしわたしは参加…

老いのひとこと

台風一過と云うのでしょうか朝夕ひんやりとしとうとう秋がやって来た。 芸術の秋がやって来た。 いざなう中川一政美術館からのお声に画伯生誕125年特別展へと足が向いていた。 スカッとした此の秋のように気持ちまでもがスカッといろいろ勉強させられた。…

老いのひとこと

いびつな姿かたちのうらなりさん、なりも小さくみすぼらしい。 でも「食べてやらぬも不憫か」と家内は云う。 「余程あじきなければスープにすれば好かろう」と家内は包丁を入れたと云う。 ところが魂消たことに我が家の包丁の刃が立たぬではないか。 家内は…

老いのひとこと

水曜日、T女史を日赤病院まで出迎え途中郵便局に所用が在ると云うので下車させた。 その間わたしは一端エンジンを切り数分後に発車しようとキーを差し込むが一向に掛らない。 何度も繰り返すが掛ってはくれない。 又しても遣ってしまった、再び同じ轍を踏ん…

老いのひとこと

今年も敬老の日がやって来た。 町会からの届け物を今年も頂戴した。 家内の分と合わせて一式二式も届いた。 紅白饅頭はご当地の老舗ではなく甲府のシャトレーゼ製でした。 果物かごには巨峰と豊水と早生甘柿にキューリーフルーツが満載、芳醇な秋の香りがあ…

老いぼれの夕雲考≪136≫

夕雲流剣術書 小出切一雲 誌(60) 無心に遊ぶ赤ん坊の仕草を剣の極意として位置付けた針谷夕雲の剣術のさわりの部分を小出切一雲は淡々とした筆使いで描写する。 此の師弟同行が編み出したその慧眼とその先見性や独自性に改めて頭が下がる。 幾ら歳を重ね…

老いのひとこと

真っ青な 朝顔五つ 花器三つ 焼き物に 似合う朝顔 今朝も咲く 深鉢に 朝顔生けし 風情かな

老いのひとこと

停滞前線が横たわり秋の長雨がつづく。 恒例の日曜稽古に鶴来まで出向き駐車場に車を止めた。 両サイドのスペースは十分、雨も小降りで傘不要ミラーをたたみキーを抜いてドアを開けた。その途端、予想だにしない烈風が巻き込んで取っ手の右指を引き千切り猛…

老いのひとこと

9/4台風21号が直撃したその日に暫しの間隙を縫って大根の種まきをした。 その根拠は単純明快で水遣りの手間が省けることにあった。 おのれ自身は合理性を追求したつもりだがそれは単なる天邪鬼に過ぎなかろう。 7日にはもう芽が出たが「青首」ばかりだ…

老いのひとこと

業者さんが申すには此の害虫はヤマトシロアリでありイエシロアリでなくてよかったと云う。尤も裏日本一帯には甚大な被害を及ぼすイエシロアリは居ないと云う事でした。 何れにしろ我ら業者は発生のメカニズムとか発生要因を究明いたす事とはあまり関係は薄く…

老いのひとこと

白蟻に蝕まれたスノコと角材からは白き物体がウヨウヨと這い出す。 目にするだけで流石精神衛生上宜しくない。 兎も角、家から隔離しようと道路を隔てた川縁のガードレールの陰に一先ず退避させた。 処がふとした不注意でスノコ一枚を川底へ落としてしまう。…

老いのひとこと

南瓜を陰干ししようと車庫の一角に目をやれば得体知れぬ生き物がウヨウヨいたす。 まさかと思いつつ辺りをつぶさに観察すれば紛れもなく此れシロアリの大群ではないか。 ビックリ仰天、腰を抜かして逃げるわけにもいかず只々固唾を呑む。 無造作に敷いた「す…

老いのひとこと

南瓜持参の折にやっさんにお願いすれば早急に此の畑地を手離すつもりはないのでどうぞご自由に使って呉れとのお墨付きを戴いた。 此のお言葉を有り難く頂戴し早速大根の種まき作業に取り掛かることにした。 生憎、耕運機は依然故障中で体力に頼るしかない。 …

津軽海峡を渡る⑧

津軽海峡を渡る⑧ 7/20金曜日 想像を絶する認識の甘さに我ながら呆れ果てがっくりと首うな垂れる。 あの当日まで奥入瀬川は八甲田山水系の河川で十和田湖に流入するものと固く信じて疑わなかった。 途中下車し渓流の景観を愛でた時も水流の向きまで吟味す…

老いのひとこと

あの猛々しい酷暑もウソの様、9月と共に行き成り秋がやって来た。 実りの秋収穫の秋がやって来た。 育てた覚えはない、ただ苗を地べたに植えたまま放ったらかしに為すままに放任いたせばこんなに大きなカボチャが六つも実ったではないか。 育ての親いなくて…

老いのひとこと

町内のゴミ処理当番は4人1グループで担当し輪番制により各々分担し合う仕組みになっている。 此れとは別にゴミ処理場の清掃当番が各戸別に組まれ我が家は8/28~8/31まで担当した。 家内に言わせれば28日には不法投棄はなかったが31日の金曜には…

老いのひとこと

契約した石材屋さんとは新制中学校の同級生だったが終戦直後の巨大マンモス校だったので互いに名前すら知らぬ間柄だった。 以来その道一筋に歩まれ今日の地位を築かれた。 設計図を見るまでもなく叩き上げられた年輪が滲み出ている。 几帳面な文字面、緻密な…

老いのひとこと

とうとう寿陵を決意した。 野田町にある馴染の石材屋さんに見積もりをお願いした。 決意の根拠が三つある。 其の一つは高橋本家から分骨されたご先祖の甕が床の間に在るが然るべき所に納めたいと家内が予てより再三催促いたす事。 二つ目は息子たちへの負担…

老いのひとこと

ラジオ体操にまつわるこぼれ話になる。 毎朝隣町の公園までラジオ体操に行く。 するとわたしの背後に少年が一人うずくまる様にして何をするわけでもなくラジオ体操のリズム音楽が鳴り始めるのを待っている。 「おはよう」と挨拶すれば蚊の鳴くようなお声で「…

老いのひとこと

今年も町内の夕涼み夕食会がやって来た。 皆さんのご好意で八十歳以上には招待券こそなかったが無料で優待された。 しかし幾ら町内の親睦会と云えどお金を払わず飲み放題食い放題に組するわけには行くまい。 余りにも図々し過ぎよう、わたしの処世の術には馴…

老いのひとこと

今回の教養講座は法華宗のお坊さんによる講話でした。 麻布の法衣を纏い如何にも枯淡の僧に似つかわしく映る。 題目は「すき間を生きる」とある。 お話を伺えば宗教色薄くまさに枯淡の味がするではないか。 さらによく伺えば何故かしら生物学のような地球環…

老いのひとこと

ジブリ展の館内で重大なる失策に気付く。 カメラこそ携行するも筆記用具を持ち合わせていないではないか。 咄嗟に受付に舞い戻りメモ用紙と鉛筆を懇願したのです。 四方八方からまるで花吹雪のように襲い来る言葉の渦の中からわたしの「お気に入り」を無心で…

老いのひとこと

わたしは正直「ジブリ」なる単語が此の世にある事すら知らなかった。 聞いたことも見たもなかった大変お目出度い時代遅れのトンチンカンなのです。 当然のことながら鈴木敏夫なる人物が此の世で此れほどまでも脚光を浴びる言葉のマジシャンであられることす…