老いのひとこと

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校下の「長寿のつどい」に今年も参加した。
該当者1100名中今日の参加は112名との事、敢え無く参加を躊躇為された方々の心中を察すれば手放しで喜ぶわけには参りません。
それにしても本日、曲がりなりにも参加の栄を得たことは良と致さねばなりません。
美味しい御馳走の数々とふんだんに美酒が当てがわれ心地よく酩酊した。
何よりも余興に演ずる「チビタマ一座」の面々の顔ぶれに不甲斐なくもこころ動かされた。
旅回りのどさくさ一座と申せば大いに語弊があろうが両親の下三姉弟が協力一致し健気にも心を一つにして客席に訴え掛けてくる。
あどけない六歳の子が振付通りに演舞する姿が何んとも愛おしくまた痛々しくも感ずる。
殊更、学校教育を絶対視するわけではないが本来なら教室で机を並べてお勉強の真っ最中にも関わらず不憫にも一家一座を支えて田舎のドサ回りを強いられ余儀なくされる。
其の哀切極まりない仕草が観衆を引き付ける。
上の子も中学生にしか見えない。
苦も無く自己犠牲を甘んじて受け入れている。
此の子とて第二次反抗期は在った筈だが一座に溶け込んで一家団結に無心で尽力する姿が実に初々しく映った。
図らずも割れんばかりの拍手と声援に包まれた。