2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧
わが郷土が誇る剣道の神様中山博道は86年の生涯だった。 83歳の時と思しき居合を演ずる動画を拝見したが実に矍鑠とした身のこなしである。 昭和の剣聖と呼ばれる人物の最晩年の勇姿を観て胸を打つ。 烏滸がましくも此の小身者が物申すに86にして居合い…
大老舗のお多福さんの大女将は気さくなお方でその都度挨拶を交したりする。 今日も玄関先で花壇に水遣りをなされる。 見れば足首が包帯で膨れ上がる、引き摺るように歩く。 「部屋の段差で転び骨を折りましたわ」と何の屈託もなく大笑いなされる。 「旦那さ…
農作業雑記 市販のオクラの種はともかく自家採種したカボチャは容易く4株が発芽して呉れた。 また意外と発芽率が良好で在ったのがゴーヤの種で此れも4株ゲットした。 失敗したのが落花生で八分のⅠの発芽率で僅か1株にて終わった。 他人の畑から失敬した分バ…
無断掲載 或る日の新聞広告欄に目を奪われた。 虚ろな目で只ぼんやりと見過ごすことの多い中で此の日だけは異様に映った。 大方がちょっとした興味を誘うものばかりではないか。 *「心をととのえるスヌーピー」 禅を説く米国人漫画家の名著を谷川俊太郎が翻…
五十の手習いが嵩じて齢八十を回る身が今も竹刀を握る。 此れを是とし益々生涯スポーツに磨きを掛けねばならない。 とは思いつつもとうとう蹲踞が覚束なくなりそろそろ身を退く時期も近付いたようだ。 道場をこころ静かに立ち去らねばならない。 何の未練も…
無断掲載 参議選が近付く。 保守王国わが石川には岡田直樹候補がデンと構える。 付き入るスキがない、何処を狙っても与えるスキは見当たらない。 此の強敵に真っ向対峙して名乗り出たのが小山田経子候補に他ならない。 元より彼女は根無し草的存在で地盤も看…
農作業雑記 其の一 一平米ほどに春菊を撒いたが此の時季には薹が立ち黄花を付けるのだが穂先の柔らかい部分をば手折って収穫する。 香りこそ少しは萎えてはいるが今以ってあの独特の風味を味わう。 其の二 鳴門金時のばら売り苗が出回ったので10本買い求めた…
家内の自転車の両立スタンドが機能しない。 直ぐに内側のバネが外れる、その都度スタンドを立てずに金具を持ち上げれば外れたバネを取り付けることが出来るのだが二三日もすればまた外れてしまう。 同じことを繰り返す内にバネを受け止めるフックの部分にペ…
築40年に近い荒ら家ながらも自慢の生け垣だけは健在であったのだが昨年以来葉の変色兆候を来たし新緑萌ゆる此の時期になっても蘇生の兆しをみせようとはしないのだ。 枯死と断定せざるを得ず伐採いたそうと思ったが念のため市役所へ照会状を出して確認を執っ…
面取り八角杯に挑んでみた。 面取り技法を試すのは始めてになるのでワクワク感がはずむ。 如何にお歳を重ねようが子供のように胸を時めかせるのが粘土細工の醍醐味だ。 玉づくりで器を形成し口縁部分を指で摘まんで薄くした段差に弓を宛がい掻き落とすように…
全面広告の掲載力ある企業とみるのが通常だろう、況してや三浦雄一郎が推奨する以上騙されることもなかろうと「Sixpadfootfitlite」なる商品を購入してしまった。 まんまと人の弱みに付け込まれたと云われても仕方がない。 誰が聞いても椅…
今更こんな事を云ってもしょむない話だが 「蔓」と書いて「ツル」と読み茎が巻きひげとなり他のものに巻き付く植物の総称。 「蔦」と書いて「ツタ」と読みブドウ科ツタ属の植物の固有名詞。 「葛」と書いて「カズラ」と読み茎がツルになるツル草の総称。 何…
昨年末より5か月間は何のトラブルもなく経過したのだが昨晩の夕食時に突然右上の犬歯辺りが染みる。 衝撃的ではなくジワリと痛みがつづくので水道水で口を濯げば痛みはなんとか消え去った。 拙いことに翌朝にも同じ症状を呈してしまった。 やはり虫歯なら早…
主旨や趣は元より時代背景も全く異なる事とは言え、ウクライナ国も日本の国も共々大国ロシアを相手にして戦った間柄になる。 日々額新町地内で出逢う旅順戦役で没した歳若き三勇士の慰霊碑の前にて暫し佇み首部を垂れる。 いくさの背景は異にするが破竹のロ…
礼を尊び重んじる武道、取り分け剣道には蹲踞の礼が欠かせない。 相手に敬意を表する礼には座礼・立礼・蹲踞の礼とあるが最近とみに蹲踞姿勢が執りづらくなった。 取り分け防具を着装すれば最早出来ないも同然、悲嘆に暮れる有り様にひたすらおのれの限界に…
家の前の川向こうの校門脇に二本の楠がそそり立つ。 いつものコースの終着点で青空を背景に此の木の小梢の葉擦れを微かに聴いたりもする。 何んと云っても此の時季の衣変えの妙技には見惚れてしまう。 生憎色弱の身ゆえ紅葉は見逃さざるを得ないが季節外れの…
我が曾祖父高橋精路は紛れもなく25俵取りの足軽であった。 足軽分際では在るが50坪ばかりの宅地の中で菜園を営んでいたであろうことは想像に難くはない。 わたしは間違いなく精路のDNAを継ぎ今同じように茄子や胡瓜の世話を焼く。 更には清貧の小身分なが…
怪しからんことだが老衰の前兆現象が最近とみに目立ち始めたようだ。 歩みを執るテンポが極端にスローモーになった。 テキパキ歩けと指令を出すが我が脳が受け付けない足がさっと前へ出ない。 体重移動が不安定で体がふら付きよろける。 正気になれ、正気で…
五月の風が通り抜け柔らかい日差しが降りそそぐ。 いつもの裏道で行きずりの光景に出くわしカメラに納めた。 嘗てのゼンマイ干しが時代の変遷と共に消え去らんとする。 その貴重な場面の提供に図らずも与かった。 こんなにも長閑な平和そのものを象徴するよ…
額四峠で採取した四十万土は粒子が粗い所為か粘度に欠け成形時に手間取り実に厄介だ。 陶土には値しないと云ってしまえばそれまでだがわたしは此の土に拘り愛着心を燃やす。 此の土の短所を活かしつつ持ち味を最大限に引き立たせるには筒状の花器が好かろう…
無断掲載 5月9日モスクワの赤の広場から戦勝記念祝典の模様を午後4時よりNHKが実況中継した。 ロシア国営テレビ局が編集した所謂プロパガンダ画像が全世界に流れた。 プーチン演説で以ってNHKは中継を中断したのでCS放送TBSニュースバードに切り…
日頃お世話になる飯碗と汁碗は愛用の品と云うより生きていく上での必需品になる。 三つ口から最近は欲が出て四つ口に 増えてしまった玄米飯を飯碗に盛る。 そして、必ず調理される味噌汁を汁碗に注ぐのだが此処最近になって実に不可思議な現象に出くわすので…
全然記憶には無いが幼少期には路上で蹴つまづき幾度となしにひっくり返ったであろう。 誰しも転ぶのは当たり前で子どもの専売特許であろうが精々膝っこぶを擦り剝く程度でそれが男の子の勲章にもなった。 それ以来路上転倒には縁がなかった筈が到頭それを仕…
すき焼き老舗、松任の犀与亭にて日向牛を鱈腹頂いてきました。 あの草鞋を噛むようなヤンキーステーキとは全く以って雲泥の差、分厚く巨大なさくら色した霜降り牛を口一ぱいに頬張ってきました。 柔らかく蕩けるような食感はまさに天下一品、日本人に生まれ…
無断掲載 支持率が低迷し弱り目に祟り目の冴えない立憲民主党に対し温かい叱咤激励の檄を飛ばす古賀茂明氏の明言が凄く心に響いた。 告示日が迫る新潟県知事選には起死回生の荒手で臨むべしと励ます。 自民公明に加えて国民民主と連合までもが推す現職知事に…
連休の前に事を済まそうと早まったことがしくじりの元となった。 天気予報を買いかぶってしまった、寒冷前線の通過がこんなにも雨をもたらすとは此れ知らなかった。 前日に苗を仕込んでしまったが畝間の通路が水浸しで仕事にならない。 仕方がないので明日ま…
義父が関わりし尚武に菖蒲とコイノボリ、端午の節句の兜飾りも遠いむかしの事となってしまいました。 あれから幾星霜、お蔭をもって今や三人の愚息たちも見事に大成いたしました。 主を失いし嘗ての武者兜を押し入れの奥から引っ張り出し何気なく飾り立て祭…
農作業雑記 其の一 あやふやな種芋をあやふやな手で植え込んだので歩留まりは精々八割と踏んだが何の事はない31株全員が見事に勢揃いした。 きつい芽掻き作業を遣り終え軽く土を寄せた。 決して植物は人を侮らない従順なしもべのようだ。 其の二 春植えのサ…
明日のことなんて分かりっこない。 今日の日の今を大切に懸命に事を為す。 歩み始める最初の頃は何となく気持ちも重く足も重い。 すんなり行かず引き摺るように縺れるように五体が何となく無安定だ。 歩行と云う基本動作の終着駅が近いのかも知れない、悪夢…